昼はカウンセラーとSSW、夜の部はLDの学習支援塾

  910日のラジオは、学習障害・不登校のための学習支援教室プラネット・キッズの大出勇さんでした。カウンセラー、スクールソーシャルワーカー(SSW)でもある大出さんにどうして現在の活動するようになったのか聞きました。

 

塾での歯がゆさから、カウンセラー、SSWに

  大出さんは、かつて学習教材の出版・販売と塾経営していました。しかしあるきっかけから資格を取りカウンセラーになりました。塾で問題があると感じていた生徒が家庭で父親から手をあげられていたこと。受けとめきれなかった歯がゆさを感じまた。カウンセラーをする中で、家庭支援も志しスクールソーシャルワーカーもやるようになりました。

  SSWは「この子(家庭)は、どんな困難を抱えているんだろうか?」と助っ人に入る仕事だそうです。情報を集めて、つなげる仕事とおっしゃっていました。まさに助けっ人さんですね。

 

発達障害の学習支援で大切なのは、アセスメント

   今年7月にはは発達障害の子のための学習支援教室を開きました。専門性を持った7人の先生が、マンツーマンで指導します。

  まずは、発達障害とは何かを聞いてみました。一口に発達障害といってもそれぞれに違うそうです。ADHDや自閉症などで、学習障害(LD)も含まれます。小さな頃から症状がある、脳機能によるという特徴があります。児童全体の6.5%といわれ、そのうち70%が学習に困難を抱えているといいます。学習障害は、読み・書き・計算、話すこと・推測のどれかの欠損を言うそうです。ここ数年、子どもの個性を認めて支援することに、やっと光が当たってきたところだそうです。

  大出さんは、重要なことはアセスメントと考えています。きちんと子ども自身を見て、計画を練って支援します。その子に合う勉強の仕方は違います。やり方を見つけるのには苦労しますが、得意なところを見つけていきます。アセスメントは、712日のラジオでも紹介した、宇都宮LDサポートセンターと連携しています。(記事はこちらから)

 

「どうせ」が口癖の子が合格。…やめられないな、と大出さん。

 発達障害から勉強についていけず、不登校になってしまうケースもあります。学力と社会性を少しでも補って、社会にでてほしい。自信をつけさせてあげたい。子どもと長年接してきた大出さんだからこその思いがあると感じました。ほめ方も勉強したといい、テクニックだけでなく心からほめると、こどもの顔がほころぶと言います。

  取材の中では、口ぐせは「どうせ」だった男の子が、笑顔を見せて受験に合格したお話が印象的でした。70代にして大変忙しい大出さんですが、「やめられないな」と茶目っ気たっぷりに話していました。(かさはら)

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9/17のラジオゲストは、昨年の学生ラジオパーソナリティの水野さんです。久しぶりのラジオ出演で、どんなお話が聞けるか楽しみです!

質問したい方は 773@miyaradi.com まで  リスナーのご意見・ご感想も待ってます!  ミヤラジ(77.3FM)火曜19:0020:00オンエア!