2019年10月水害(宇都宮・田川付近)調査報告書ができました。2020年2月に実施したアンケートでは448件・763人の皆さんからご協力いただきました。ありがとうございます。全編170ページなので、概要版(16P)と各章ごとに分けたものも公開します。
・トピック①:時間×地点ごとの浸水状況がわかります。
・トピック②:実際の避難行動はどうしたのか
・トピック③:自家用車の被害地点、家屋修理費用(出費)も
今後水害に備えて、現実的な避難場所の検討も必要だとおもいます。自治会等で検討する参考にしていただければ幸いです。
宇都宮市塙田2-5-1 共生ビル3F
とちぎVネット内 電話080-3505-817(火曜定休10-17時)
●田川の水害で被災した家屋の片付け、生活の復興支援のボランティアをしています。
●DIYセンター(自分で家を補修)したい人)に工具、機材、車をお貸しします。
●毎週金曜は [子ども食堂/地域食堂] 災害後の地域づくりも応援します。
10,000棟の床上浸水。ボランティア10万人を支える募金
地域の復興を支援します。
第1回助成金の公募が開始しました。
5/13-15、能登でのボランティアは今回で二度目の参加でした。初回(4月)の活動は、タオルで「まけないぞう」作成とアスパラガス畑の堆肥まき。はじめてのボランティア活動だったので、作業の流れについてくのがやっとでした。
「溜め込んだらいかん、ここで泣いて吐き出して行き~」
今回の二度目の活動は「足湯」と「草刈」。私は足湯の活動でした。仮設住宅の集会場に来た方々から、この足湯ボランティアのコミュニケーションと居場所づくりの必要性を深く知る事ができました。
そこで聞いた話は、
「仮設住宅に居てもすることがないから、壊れて住めない家でも庭の草むしりに行く。手を休めて海を眺めては、早く自分のこの家で暮らしたいと、想いを募らせている」と。
「もう住めない家だが、庭先に畑を少し作り通っている」と。
初めて足湯に来訪された80歳半ばの女性は「仮設住宅で家族三人暮らし、夫は認知症を患う。一度デイサービスを利用するが、その後は拒否して狭い仮設住宅で一日を過ごす」と言う。
足湯の順番待ちの間、ハンドマッサージだけをし「この手は何をして働いた手かな~」と尋ねると、急に涙を流された。
隣席で待っていた人がすかさず「溜め込んだらいかん、ここでいっぱいじゃべって、泣いて吐き出して行き~」と助け舟をだす。
その人も「ボランティアの歌を聞いたとき、こうして応援に来てくれる人がいると、胸が熱くなり泣いてしもうたわ」と話してくれた。
家族のケアしてきた女性は、自分がされることに慣れていない。
あとで足湯をしながら手のマッサージを続けると、「若いころ、お姑さんに子供を預けて働きに出てたが、長男を5歳で亡くしてしまった。その頃を思い出してねえ。でも、こんな事して貰ったらすまないねぇ~」と遠慮する。
家族のため、誰かのために尽くしてきた女性には“自分がされる”ことに慣れてない。いつも相手を気遣っている。高齢になった今でも家族の世話をしている。
私はこの人に、一時でもやすらぎの時間を過ごして欲しい気持ちでいっぱいになった。
被災から一年以上経って、違った悩みが出てくるのだと思った。だから一人で溜め込まないよう、誰かとおしゃべりする居場所を設ける活動の意義を身をもって体験した。
マレーシア学生3人の献身的な姿に惚れ惚れ
そして今回は、マレーシアからの留学生3人と一緒に活動して、彼らの愛国心からの学ぼうとする姿に、素直さと優しさを感じた。世の中にはボランティアを偽善者だと誹謗中傷する人もいるが、他人のために一生懸命活動する姿を目の当たりにした。一緒に活動してみて「人と人のふれあいの中で、自分が学ぶことの方がいっぱいある」と思った。これは参加しなければ分からないことだった。
一日の活動を終えての夕食は、みんなで食卓を囲み、お皿を回し同じものを食べる。お酒も入りながら会話も弾むと仲間意識も深まっていくようだった。地区の住民からは、自分で獲ったイノシシ肉の味噌漬けと8種類もの野草茶を煎じて差し入れしてくれた。核家族や一人暮らしも多い中、こんな食卓はとても愉しく心癒された。
栃木から8時間遠いけど、行動するボラ仲間になっていきたい
二日目に棚田の草刈りを終えたメンバーは、やり終えた達成感なのか、皆とてもいい顔をしていたのが印象的だった。この金蔵集落は緩やかに棚田が広がり、立派なお寺が5つもあるという。でも人口減少と高齢化には抗えず、この美しい集落を守っていく人がいない。
宇都宮からここまで車移動に8時間以上かかる。それでも、この現状をボランティアで支えていこうとするとちぎボランティアネットワーク。参加してこんな仲間に出会えたことに感謝し、これからも自分にできることは微々たるでも、行動するボランティアの仲間になっていきたいと、心から思える三日だった。(あみ記)
「一人でも大丈夫!」1年ぶり能登。
【2025 5/9~5/11 活動】
東京都在住 ノアさん(21歳大学4年)
◆まずは本ブログ(Facebook)をご覧いただきありがとうございます。
今石川県で現地復興をしたいと考えている方や、どんなことをしているのか気になる方にメッセージを届けたくてブログを書いています。大人に限らず大学生、高校生も大歓迎です!
私は都内在住の大学生です。私が初めてとちぎボランティアネットワークに足を踏み入れたのは能登半島地震発生の2か月後(去年の3月)でした。たった1人で踏み出したその時の緊張を今でも覚えています。しかしとちぎボラネットの皆様は暖かく迎えてくれたので心配は無用でした。そんな私が今回1年ぶりの活動を行ったのでその詳細をお届します!
お話しもあれば、体力仕事もあり。「挙手でやりたいこと決める」
◆今回チームでやった活動は?
①活動の柱である「足湯」 ②初体験「アスパラガス農園!」
まず1つ目の足湯についてです。私達ボラは足湯作りから始め、お相手と対話しながら手のマッサージを行います。最初はマッサージの難しさやお話の内容に詰まることもありました。しかし経験を積む中で「マッサージはどこが気持ち良いのか、どういうツボがあるのか」という事に興味が出て調べ、実践するようになりました。対話の部分では、「お相手が更に話したくなる内容」にも着目できるようになりました。このように1つの活動でも「もっとお役に立ちたい、上手にやりたい」という貪欲な気持ちを持つと自身の成長につながる点が山ほどあります。
2つ目の農園作業についてです。今回は農園のお父さんとボランティア6人でアスパラガスの堆肥をまきました。こちらは完全な体力仕事なので男性陣の活躍が目覚ましく、同時に非力な私は不甲斐なさを覚えました。しかし男性陣に力の加え方やコツをレクチャーしてもらい、なんとか活動を終えました。作業終わりに農家のお父さんからいただいた取りたてのアスパラガスは人生で1番おいしいアスパラガスでした。
「何でも挑戦!の姿勢」が魅力。
◆今回の感想・能登の現状・未来
震災発生から1年4か月、豪雨から8か月経つ今、必要なのは「能登を孤立させない人手」と「気力」だと感じます。現在ニュースで取り上げられることはほぼない能登半島地震。人手も足りず、人口も減っていきます。しかしその中でも懸命に生活する人がいる限り、ボランティアの輪を広げて未来を考える必要があると感じました。
◆とちぎボラネットの魅力は?
「まずはなんでも挑戦」という姿勢にあると思います。その日の朝のミーティングでどの作業に行きたいか挙手して決めます。私は慣れている活動だけでなく「未経験の活動」にチャレンジし、その中で精一杯お役に立つことと自身の学びを増やすことを重要視しています。
献身の心、勉強心、探求心が強い方は是非能登で活動してみませんか? とちぎボランティアネットワークのメンバー(みなさんもそれぞれこの活動で初めて会った人同士です)がお待ちしております!
毎月2回、週末ボランティア、詳細・申込>>>こちら