北海道地震・レポート⑪ポツンと一軒家。私道復旧は重機ボラの出番!

9/29 大澤・報告

◆救護班ミーティング(むかわ町)

○避難所:避難者がやや減り84人に。ただ大型の台風の影響でまた避難所に戻ってくる人も多くなりそう。

・風の抜けない部屋は、夜間でも室温が30度くらいあり、暑くて寝苦しく避難所を抜け出し危険な自宅に戻る人も現れている。

・風邪、咳症状6人。下痢、吐き気、胃もたれ症状の人も出てきた。

○心のケア:日赤、職員向けリラクゼーションルーム開設。エコノミー症候群予防の弾性ストッキングをとくに勧めたい人が3人。車中泊の人にも渡したいがまだ渡せていない。

〇9/29で自衛隊の炊出しと入浴支援が終了(9/30から台風の影響があると予測される為)今後の食事は長期もつパンやお弁当で対応する。

 

◆「私道なので役所はやらない」吉野の牧場へ

 本日は日本財団黒沢さんが復旧作業にとりかかろうとしている現場に行きました。牧草地の広がる中にぽつんと民家が1件あり、その民家へ入るための道が山からの土砂で完全に寸断されていました。民家そのものは土砂の被害には遇わなかったので犠牲者は出ませんでしたが、隣にある納屋はグシャっと押し潰されている状態でした。今後解体するにも修理するにも道がないと入れません。

 が、その道は私道なので役所は一切何もしてくれないのだそうです。災害だというのに、人の暮らしがそこにあるのに、公私でキッパリと扱いが別れてしまうものなのですね。理不尽な気がしました。が、こんな時に活躍するのがボランティアの重機部隊(日本財団の災害担当)。とても頼もしい存在だと感じました。

 そもそもそこは牧場なので、馬がたくさんいたようです。震災後どこかに保護された馬もいたようなのですが、なぜか太郎(雄の馬)だけがその場に取り残されていました。柵の隅っこのほうに居て動かず、もしかしたらいつもそちら側からエサでももらっていたのかも?と思い、近づいて柔らかめの葉っぱを摘んで食べさてきました。草の匂いをかぎ分けて、好みの草を美味しそうに食べてくれました。災害ボラということで知らず知らずのうちに緊張していた私ですが、太郎の澄んだ目にとても癒された一瞬でした。帰り際「また来るよ」と言って離れようとした瞬間「ウソつけ!」と声がしてぎょっとしましたが、それは太郎の声ではなく財団・黒沢さんの声でした! ビックリした~~!

 

◆「足湯に助っ人登場」厚真町立中央小学校足湯カフェ

 これまでほとんどレスキューストックヤードとVネットでまわしてきた足湯ボラでしたが、本日は東北福祉大の先生や、施設の職員さん、そして介護福祉士の人たちの協力で、賑やかな足湯カフェとなりました。

 最初とても機嫌が悪く、挨拶しようと近づくと逃げてしまわれた方も、施設の若い男性職員さんが声をかけ足湯&手もみをしてからは機嫌も戻り、皆と冗談を言っては大きな声で笑っていました。最後には日光街道珈琲を飲みたいとリクエストされ、ドリップして提供させていただきました。

 

◆松山千春とEXILEが来る町民センターで足湯カフェ(安平町)

 今日は土曜だからか、センター駐車場に人が多く集まっていて驚きました。「足湯カフェもここまで歓迎されるようになったか!」とニンマリしたのもつかの間、なんとこれから松山千春とEXILEの誰か?が来る予定だとの事でした。

足湯カフェ人気もこれまでかと思いきや、常連の方も新規の方もそこそこ来てくれて、楽しいひとときを過ごしてきました。

 

◆約1週間、災害ボラに参加したレポートをアップしてきましたが、それも本日でおしまいです。残念なような寂しいような、でも太郎に会えて嬉しかったし、たくさんの学びもありました今後は宇都宮に戻り、これまでのふりかえりをしたいと思います。ひとまず、台風に飲み込まれないように無事に宇都宮へ帰る事を目標に、頑張ります!(大澤)


西日本水害ボラ・バス参加募集募集

10月から月2回運行。土7:00-翌週日18:00

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募集要項と申込書
180925西日本水害・岡山ボラ募集要項 申込書.doc
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