北海道地震・レポート⑨36人死亡の現場に。「自然には無力だが、復旧目指して頑張る人もいる」のだ!

9/28報告

◆救護班ミーティング

〇避難所:風邪のような症状が増えつつあり、注意を呼び掛けているとのこと。

〇在宅者:心身ともに体調を崩している人が増えてきている。千葉県、群馬県、茨城県の協力を得て在宅者訪問支援を始めた。

〇心のケア:日赤心のケアチーム9人利用

 

◆山が崩れた厚真町吉野地区へ。「無事だったのは3人だけ。36人がなくなった」

 日本財団の災害担当の人の案内で、一般の人が入れない危険な地域にレスキューストックヤード吉林さんとVネット大澤が特別に入ることができました。

 現場はあまりにも衝撃的でした。巨木が薙ぎ倒され、冷蔵庫がグニャっと曲がり、車もあちこちでつぶれていて…。どれほどの力が加わったらこうなるのか、私の頭の中では全く想像すらできないものでした。

 数世帯が軒を連ねた集落で、無事だったのは3人だけ。36人の方がお亡くなりになったそうです。普通にあった日常が、一瞬にして非日常なものになってしまった目の前の現実が、とても残酷なものとして目に映りました。

 自然の脅威には人間の力は無力です。しかしふと目を横にやると、復旧を目指してなんとかしようと頑張っている人もいて、『人間てすごい‼️』と、相反する思いも沸きました。いつ何がおきるかわからないこの時代に、今を全力100%で生きていきたい!と改めて思った大澤でした。

 

◆四季の館で足湯カフェ「足湯はやらないがコーヒーは飲みたい」

 顔見知りになった人がどんどん増えていき、ひとつのサロンのようになってきました。警戒心なのか照れなのか、最初はなかなか近づいてこなかった男性も、今日は近くのテーブルまでよってきて「足湯はやらないがコーヒーは飲みたい」なんて声をかけてくれるようにもなりました。やったー! 昨日も書きましたが「足湯効果絶大」です!

 

◆ルーラルビレッジで足湯カフェ。「ママと友達になった」

 こちらでもなんだか皆さんとお友達になった気分です。今日は若いママさんも3人いらしてくれて、コーヒーを飲みながら女性同士ならではの悩み相談なんかもできました。

 相変わらずここではまだ断水状態が続いていて、料理もできずトイレも入れず深刻な事態となっています。

NHKの取材も入っていましたが、この地域の代表の方が「行政にはもっと親身になってもらいたい」と話しておられました。

 以上、北海道苫小牧入りして6日目にしてやっと名物北寄貝弁当を食べた大澤でした。