北海道地震・レポート⑦支援が手薄な安平町に「足湯カフェ隊」行く

安平町での足湯ボラ
安平町での足湯ボラ

9/25大澤・報告

◆むかわ町 四季の館にて避難者の話し相手ボラ
 土地柄なのか、お年寄りの皆さんは普段庭や畑で野菜を作り、それで漬物を浸けてご飯のおかずにしているそうです。うっかりすると中には味噌や醤油までも手作りしている達人もいるようです。
 そんな皆さんがいきなり避難所生活を送る事となり、毎日毎日カップラーメン出されても、喉を通らないと訴えていらっしゃいました。
 最近は水もでるようになり食事はずいぶん改善されたようですが、本日のお昼のメニューはヤキソバだったそうです。「固くてボソボソで喉を通らない。あったかい味噌汁が飲みたい」と話されていました。
自主避難に目が届かない
むかわ町 春日生活館
 自主避難者9人中8人が帰宅し、自宅倒壊した1人だけ残る事となりました。実はその方、昨日の足湯の時に吐き気を訴えていて、足にも浮腫があり股関節の痛みも訴えていました。避難所は自主避難のため、役場等からの支援が届いておらず、フロアーに布団を敷いて寝ている状態。町の保健師に症状を伝えると同時に、役場で用意している段ボールベッドの提供を交渉しました。
 早速レンタカーで段ボールベッドを運び入れ設置。昼間はイス代りに腰かけられるし、起き上がる時に足の痛みも楽だと喜んでいただけました。
 笑顔を見れてとてもホッとしました。
「ボラ・ネット事前予約」方式・・・でも返答ないので、直談判し「日光街道珈琲」を提供。
◆安平町・町民センター
 こちらの町民センターは、土砂崩れで道が寸断されていた影響から支援が手薄になっているとの情報が入りました。
 ここはボランティアの申し込みは電話では受け付けられず、ネットで予約をしないといけないというルールになっていました。昨夜のうちにアクセスし申し込みましたが返事はなく、足湯ボラも断念せざるを得ないのかと心配していましたが、
「直談判しよう!」ということになり直接町民センターまで行き受付にいた職員に交渉しました。その結果、意外にもあっさりと足湯カフェを許可して頂けることとなりました。
 比較的被害が大きかった地域のようで、避難所は一杯で通路に段ボールベッドを設置して寝ている方もいらっしゃいました。皆さん口々に「生きている事が奇跡だ」とおっしゃっていて震災の深刻さを感じました。
 足湯で体や心の凝りをほぐした後に、抹茶やコーヒーを用意し召し上がって頂きました。コーヒーは「日光街道珈琲」というものを持参しハンドドリップで提供したところ、栃木県を知らなくても日光は知ってるという方がたくさんいらして話に花が咲きました。少しでも緊張がほぐせたことを嬉しく感じました。
こちらの避難所では本日熱のある方が2人いて、そのうちの1人は帯状疱疹であったことが判明したそうです。
これからますます冷え込みが厳しくなる北海道。集団生活の中で風邪をはじめウイルス性の感染が広がらないようにと祈るばかりです。(大澤)
※写真1枚目は、足湯セットをレンタカーに詰めて運ぶ様子。2枚目は安平町での足湯ボラの様子。3枚目は町民センターでの病気の予防対策の様子)