『第1回:台湾のコロナ対策』台湾留学中の大学生コラム

 台湾に留学しています、大学4年を休学中の佐藤綾香です。日本にいた時は、みんながけっぷちラジオの学生パーソナリティを担当していました。今回から3回に分けて、台湾の今をお届けしたいと思います。第1回は、「台湾のコロナ対策」です。

渡航禁止寸前に何とか上陸

 

 2020226日、台湾に上陸しました。ちょうど台湾が日本を警戒レベル2に引き上げた頃です。レベル3になると渡航できなくなるため出発前はとても緊張していました。留学先からは前日に、”体温計とマスクと消毒液を持ってくるように”との指示がありました。

 台湾に上陸すると、周囲の人全員がマスクをしていました。当時の日本は、マスクをしている方もまばらでしたので、目の前の人々が全員マスクをしている光景にまず驚きました。

 

クラスメイトと話し合い、授業続行

 3月から台湾の学校に通い始めました。日本人のいるクラスは開講後すぐに会議が開かれました。それは「このまま授業を続行する場合、クラスメイト全員がマスクをすること。そうでなければ2週間休校にする」という内容でした。私のクラスには、日本人のほかに韓国人、ベトナム人もいました。彼らは毎日マスクをすることに同意してくれたので、休校せず授業の続行が決定しました。日本人である私には、政府が学校を通し、格安でマスクを支給してくれました。

感染予防&感染者の追跡もシッカリ

 台湾では、公共交通機関を利用する際には、マスクをしないと罰金を課せられましたが、私は問題なく利用することができました。駅や店舗の入り口では、必ず検温を課せられます。また社会教育施設に入館する際には、検温後に身分証の登録をします。私は、台湾のマイナンバーのようなものを所持していないため、必ず名前、パスポートの番号、電話番号を記入しなければなりません。台湾では、予防だけでなく感染者の追跡調査においても対策されています。

 

 3月~6月までは台北市に住み、7月~8月までは、新北市に住んでいました。両市は日本に例えるならば、台北は東京、新北市は宇都宮のような雰囲気です。新北市は、台北市と比較すると郊外ですが、交通機関や社会教育施設での対策は厳重であるように感じました。

経済対策…約35,000円⇒政府に送ると約105,000円に

台湾で日本の厚労省のような機関では、犬のマスコットキャラクターがLINEFacebookを通して、手洗いの促進やマスクの必着指示、感染者数の通知が毎日届きます。経済面においては、日本では一人あたり10万円の支給があったそうですが、台湾では、日本円で約35000円を政府に送ると3倍の約105000円の商品券がもらえる政策が行われました。しかし、この商品券は釣銭が出ないため、消費者の購買意欲をかなり高めているように思いました。

 

 

今回は、台湾でのコロナの予防面、そしてコロナの打撃から回復するための経済面からの対策について紹介させていただきました。次回は、台湾で障害を抱えている方の様子について紹介します。お楽しみに〜!(さとうあやか)