「また会えるといいね」を実現したい。

■東京・大阪だけじゃない所も見たい

 

 能登半島で4回ボランティア活動に参加した李さんの影響を受け、私も今回は6月26日から28日までの能登ボラに参加した。私は中国出身の留学生だが、中国でもボランティア活動に参加したことがなかった。

 最初に考えていたのは「日本に来たからには、日本に対するイメージが東京や大阪のような大都市だけにとどまっていてはいけない」ということだった。地方にも足を運び、実際に地域の人々と交流することで日本をより深く知りたいと思った。

 

■初、草刈。地元の人がやさしかった。

 26日午後4時栃木ボランティアの事務所を出発しワゴン車に乗り込んだ。8時間以上の長時間移動だったが、みんなと一緒に過ごしたおかけで、思っていたよりも時間が経つのが早く感じられた。運転手のみなさん、ありがとうございました。

 夜12時頃に集合所へ到着し、簡単に荷物を整理してすぐに休んだ。翌朝から一日目の活動がスタート。私は草刈りを任された。正直、草刈り機を使った経験は一度もなく、使い方がよく分からなかった。しかし、地域の方々がとても親切に使い方を教えてくださり、不安を感じることなく作業に取り組むことができた。作業自体はとても大変だったが、自分たちの手で田んぼが少しずつきれいになっていく様子を見ると、大きな達成感を感じた。

 

 

■「このままでは自立できない」と、珠洲で苗箱洗い。

 午後は夕暮れ酒場を開催。私も李さんと一緒にビールとおでんを買い、地元の人々とおしゃべりしながら楽しい時間を過ごした。夕暮れ酒場を終わった後、集合所に戻って夕食を食べた。この日はずっと日本語が上手な李さんと一緒に行動していたため「このままでは自立できない」と思った。そこで、有機栽培の棚田をやっている光子さんに声をかけていただき、翌日は珠洲市長橋町で一緒に活動した。

 二日目は長橋町で、大島さんと一緒に有機栽培の田んぼと山野草とメダカを育てている農家のおじいさんの苗箱を洗った。最後の別れ際に、おじいさんは「また会えるといいね」と声をかけてくれた。その言葉を聞いた時、なんとも言えない気持ちになった。おじいさんは長年一人でメダカを育て続けており、喜びややりがいがある一方で、時には寂しさを感じることもあるのではないかと思った。今回、おじいさんと出会えたことをとてもうれしく思う。

 昼食を食べた後、宇都宮に戻る。また8時間かけて、帰り道では、きれいな海岸線を眺めることができた。風景を見ていると、どれだけ長い道のりでも遠く感じなかった。また機会があれば、ぜひもう一度能登ボラに参加したいと思う。謝凡(しゃ・はん/宇大・国際学部大学院1年)