「見えない困りごと」に気づくきっかけに ― ヘルプマークと首の手術体験から考える支え合い

 今回の生配信ゲストは、株式会社ナイスケアリングの奥村友さん、奥村三奈さん、ふるさとホーム那須の星光代さんです。

 奥村三奈さんは、普段は介護・福祉の現場で地域を支える立場として活動されているですが、年末頃から体調の異変を感じ始め、2月にはペットボトルのキャップが開けられない、ケトルが持てないなど日常生活にも影響が出る状態に。検査の結果、首の圧迫による症状が見つかり、緊急手術を受けることになったそうです。

 現在は首を固定する医療用カラーを24時間装着しながら生活されています。

支援する側から支援を必要とする側として今の経験をお話してくださいました。

「下を向けない」生活

 実際にお話を聞いて、日常の何気ない動作がどれほど大変になるかということ。

階段の段差が見えない。後ろを振り向けない。お風呂で背中が洗えない。

落ちたものを拾えない。重い荷物を持てない。そして、「下を向けない」ということ等々。

 眼鏡をかけると視界がさらに狭くなり、歩くだけでも慎重になるそうです。

配信では実際に医療用カラー(頸椎カラー)を装着させていただきました。視界が制限される感覚や、首が固定される苦しさ…「これは本当に大変だ」と感じました。

 ヘルプマークとの出会い

 今回のテーマは「ヘルプマーク」皆さんご存知ですか!?

ヘルプマークは、外見からは分かりにくい障害や病気、内部疾患、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としている方が身につけるマークです。

最初は「自分が使っていいのだろうか」と悩んだそうですが、星さんのInstagramを見て相談。生活してみると困ることが多く、勇気を出して取得。外出時には必ず身につけているとのことでした。すると…外出先のスーパーで、

店員さんが袋詰めをしてくれる、カートを運んでくれる、周囲が気づいて助けてくれるなど、言葉にしなくても支援につながる場面が増えたそうです。

 ヘルプマークは「助けてください」と大声で言うためのものではなく、

“困っているかもしれない”ことを周囲に伝える小さなサインです。見た目では分からない障害や病気、内部疾患、妊娠初期などさまざまな方が利用されています。

「悩んでいる方は勇気を出さなくても大丈夫。困っているなら使っていいんです」と話してくれました。ヘルプマークを見かけ、何をしたらいいか分からなくても、まず気づいて必要なら声をかけてみてあげてください。

福祉の仕事について

介護・福祉業界について、20年以上福祉に関わる中で感じるのは、やはり人材不足であり、サービスは増えている一方で、支える人材が不足している現状があります。それでも、地域の中で悩みを抱え込まず相談してください。支援はつながることから始まります。

編集後記

 今回のインタビューはヘルプマークというテーマを中心に見えない困りごとについて考える時間になりました。普段生活していると、困っている人がいても気づけないことがあります。

でも実際には、見た目では分からないだけで心の中でとても不安を抱えながら生活している。

 配信で実際に医療用カラーを体験したことで、生きにくいなと感じました。

後半では、アメカジや御朱印の話もしていますのでぜひご覧ください。

動画を通して、ヘルプマークを知る人が増えたり、街の中で少しだけ周りを気にかける人が増えたら嬉しいです。(しょうちゃん)