スゴイ運転と思ったが、実は道路ガタガタ
能登のボランティアに参加したことのある友人に能登の塩を渡され「あなたなら行ける!」と強めに声をかけられ参加。友人から事前に話は聞いていたが、行って何ができるか、他の人に迷惑をかけないか、不安と緊張でいっぱいだった。当日、一緒に行く方達に会い、皆さんの優しい雰囲気に3日間大丈夫かもと思う。高速を進み、能登に近づくにつれてガタガタな道を進んで行く。すごい運転だと思ったが、後に地震で地盤が歪み道がガタガタになったことを知った。そんな道を進み宇都宮から7時間程かけて能登に到着。
●人と会う場の提供。足湯と酒場。
1日目午前中は「足湯」に参加。仮設住宅の集会場に足湯をセッティングし来る人を待つ。友達を誘ったり、馴染みのボランティアさんに会いに来られたりと参加者は10人程。一人ずつ足湯とハンドマッサージをさせていただく。家族や日中の過ごし方などを話してくれた。一人の女性は週に3日仕事をしているが、他の日は「みんな暇でしょ?」と仲間を集め雑巾を縫うなどしている。午後もハーバリウムの教室があると楽しそうに話してくれた。
夕方から「夕暮れ酒場」に参加。開店前から何人か集まってくれていた。女性の方が多く家族で来られる方もいた。杖でやってきた高齢の男性。知り合いはいないようで誰とも話さない。ビール1本とせんべいを食べ、みんなの様子を静かに見られていた。話かけると年齢や仕事など教えてくれた。特に男性の方にとって外出の機会は少なく、閉じこもりがちになってしまう。夕暮れ居酒屋の目的は、外に出ない方を外に出すこと。歩いて行ける夕暮れ酒場、男性にとってはたくさんの人がいる賑やかな場を楽しめたのではないか。定期的に来てくれて誰かと顔馴染みの関係ができたら目的達成+αの効果を得られると思う。
仮設住宅に住む人が足湯や酒場に参加することで、他者と交流できる場の重要性と定期的な場の提供の必要性を感じた。
●能登の現状と現地の方の心。私にできる復興支援。
2日目は、土砂に埋まった花壇に花が植えられるように土を平らにするなどの作業をした。粘土質の土はとても重かったが、みんなで行うと思ったよりも早く終わった。
復興は進んでいないと聞いていた。実際に現地を見て、土砂崩れの場所が多々あり、木々が倒れ道を塞いでいる所や流れてきた木が家の中に刺さっているなど町の様子は災害時のままの所が多かった。しかし、農家の人は田植えの準備を始めたり、花壇にサルビアを植えたいと話されたりしていた。現地の人達はボランティアの力を借りながら自分たちの生活に向けて進んでいるように感じた。一緒に活動したボランティアさんは粘土質の土を活かして何かできないか、風景の綺麗な所に人集める方法など復興に向けての提案していた。
今回初めて参加し、能登の方達の素敵な笑顔と温かい人柄に触れることができた。私に何ができたかわからないが、実際に行ってみて能登の現状、感じた事を人に伝え知ってもらうことが今の私にできることだと思う。出会えた能登の方達と3日間温かく一緒に過ごしてくださったボランティアさん達に感謝したい。(小林菜津子/宇都宮/作業療法士)
