今回のゲストは、認定NPO法人うりずん 理事長・髙橋昭彦さん。滋賀県出身。
地域医療・小児医療に携わったのち、2002年5月、栃木県でひばりクリニックを開業されました。その後のある“出会い”が人生を大きく動かします。
医療的ケアの子どもたちとの出会い
人工呼吸器、気管切開、経管栄養など、医療的ケアが必要な子どもたち。
嬉しければ笑うし悲しければ泣く。つまらなければ怒る。普通の子どもなんです。
医療が必要でも、人生そのものは特別ではない。
ただ“暮らすこと”のハードルが、とても高い。夜間も続くケア。途切れない緊張。
外出一つにも大きな準備が必要。家族、とくに保護者の負担は想像以上です。
「当たり前に暮らせるように」「このままではいけない。」
そう思い、始めたのが日中の預かりでした。
最初からやるつもりだったわけではないそうです。
お金もかかる。人も必要。大変なことばかり。
それでも、保護者が限界を迎えている現実を前に、“やらない理由”ではなく、“やる理由”を選んだ。2006年「うりずん」を立ち上げ2012年には新拠点を設立。
今では日中預かり、移動支援、夜間滞在、相談支援など、活動は広がっています。
大切にしているのは「AAT」
うりずんが掲げる合言葉はAAT=安全・安心・楽しい
医療的な安全は当然のこと。その上で“楽しい”を本気でつくる。
買い物に行く。みんなで遊ぶ。季節の行事を全力で楽しむ。
子どもも大人も、スタッフも一緒に笑う。
現場では、多職種・幅広い年代のスタッフが意見を出し合い、より良い関わりを追求しています。「意見が言いにくい空気はない」それがチームの強さです。
「知らない」ことが壁になる
印象的だったのは、呼吸器をつけた利用者がバス利用を断られたエピソード。
理由は怖いから…。けれど対話を重ね、理解を広げることで状況は変わりました。
知らないから不安になる。でも、知れば変わる。だからこそまずは知ってほしい。
街で出会ったとき、じろじろ見るのではなく、無関心でもなく、
自然に「おはようございます」と声をかけられる社会へ。
これから目指す未来
子どもは成長します。身体が大きくなれば介助も重くなる。親も年を重ねます。
だからこそ必要なのは、親だけに頼らない選択肢。安心して泊まれる場所。将来、親元を離れて暮らせる場所。まだまだ道半ば。そう言いながらも挑戦は続きます。
若い世代へ
「もっと若い頃にこの世界に出会いたかった」社会課題に向き合う活動は、長く続けることに意味がある。若い人にこそ、目の前のことに挑戦してほしい。
もがいてもいい。遠回りでもいい。その経験がきっと誰かの支えになる。
出会いは、人生を変える。
医療的ケアの子どもたちとの出会いが、一人の医師の人生を動かし、
今、多くの家族を支える場を生み出しています。私たちは、どんな社会をつくりたいのか。その問いを、改めて考える時間でした。
編集後記
配信中感じた覚悟の重み。けれど重苦しさはなく、現場は笑い声にあふれている。
支援というより、“一緒に生きる”という空気。知らないから怖い。
でも、知ればきっと優しくなれるんですよ。ありがとうございました。
https://www.youtube.com/live/EwC2thIl8u4?si=sjSeCmoCJisoKtBT
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