自宅のカフェが月に1回、よりそい喫茶「きいている」になります。那須塩原市で家庭教育オピニオンリーダーとホームカウンセラーとして長年ボランティアを続けている澤啓子さん。
子育てや地域活動の経験を重ねながら今は聞くことを大切にした居場所づくりに取り組まれています。
そして、この場所を共につくっているのが、 Cafe KeyTail Nasuを運営する澤泉穂さん。親子、地域、高齢者、誰かの話を誰かが受け止める、そんなお2人に生配信インタビューです。
よりそい喫茶「きいている」とは
よりそい喫茶は、相談窓口というよりも「お茶のみ場」に近い場所。
「誰が来ても、好きに話していいよ」というスタンスで、地域の方がふらっと立ち寄れます。立ち上げの段階では、地域包括支援センターや社会福祉協議会の方の協力もあり、今は地域の人たちが自然と集まる居場所として育ってきました。
来られる方は高齢の方が多いそうですが、「家にいて暇で、ちょっと話したくて」
そんな気持ちで来て、まずはお菓子を買って、それから世間話をしているうちに——「実はね」と話が始まることが多いようです。
なぜ、この場所を作ろうと思ったのか
地域に“おしゃべりをする場所”がほとんどなかったこと。
喫茶店も、ファミレスもない。でも、子育てをしていると「おしゃべりできる場所って、やっぱり大事」だと感じる瞬間がある。
それはずっと持っていた夢だったそうです。
そして、娘さんが「お店を出したい」と言ったことが大きな転機になり、
カフェという場所ができるなら、そこに自分の夢も重ねられると。
そんな思いで、よりそい喫茶が始まったそうです。
店名の由来は「鍵しっぽ」猫が引っかけてくる幸せ
お店は Cafe KeyTail Nasu(カフェ キーテイル ナス)
オーナーの澤泉穂さんが営む、猫モチーフのお菓子が並ぶカフェです。
KeyTail(鍵しっぽ)は、幸せを引っかけてくると、猫の鍵しっぽが由来。
そして「KeyTail(きーている)」は、
ひらがなにすると「きいている(聞いている)」
偶然!?から生まれた名前が、ホームカウンセラー澤啓子さんの活動とも重なり、
話を聞く場所としての意味を持つようになりました。
「聞く」ときに大事にしていること
この場所で大切にしているのは、批判しないこと、押し付けないこと。
アドバイスをするというより、まずは聞く。うなずいて、真剣に「聞いてるよ」という姿勢を持つ。それだけで、話す側の心がほどけることがある。
「私、ボキャブラリーが多いわけじゃないから」と笑いながらも、
“聞くことに徹する”という姿勢が、この場所の安心感を作っているのだと…。
最長6時間。それでも「疲れない」理由
最長で6時間お話を聞いたことがあると…。
営業時間まるまる、ずっと…(笑)それでも「疲れない」と言います。
理由は、無理をして頑張って聞く感じではないから。
「どうぞ」という自然な距離感。沈黙があっても気にしない。
話したくない人から無理に聞き出さない。
聞かなきゃいけない。じゃなくて、ここにいていいの空気がある。
その余白が、よりそい喫茶の魅力なんだと思います。
ロールケーキ実演。体験が会話を生む
澤泉穂さんによるロールケーキ作りの実演。生地に生クリームを塗って、バナナを芯にして巻いていく。仕上げにいちごと、猫モチーフの飾り。
親子教室のときは、子どもが一生懸命作り、大人は見守る。でも「一緒にやりたい」保護者さんは、一緒に作ってもいいそうです♪
作ったあとに、みんなで食べながらおしゃべりするそうです。
ボランティアの合言葉は「できる人が、できることを、できる時に」
印象的だった言葉にできる人が、できることを、できる時に。
無理をすると義務になる。誰のためにやっているのか分からなくなる。
だからできる時にでいい。この言葉があるから、長く続く。
この言葉があるから、優しくつながれる。
家庭教育オピニオンリーダーの仲間「たんぽぽの会」も、
そんな考え方で続いているそうです。
現在13人、春からは15人に増える予定。
それぞれがそれぞれに、相談を聞き、できることをやっていく。
“ひとりにしない”が、少しずつ形になっていました。
編集後記
相談に来てください。とかではなく、
「お菓子を買いに来たついでに、話せる」って、すごくいいなぁと思いました。
困っている人ほど、自分から相談の扉を叩くのは難しいと感じていますが、
プリンや焼き菓子を目当てに来て、世間話の流れで「実はね」と言える場所なら、心はずっと動きやすいのかな~と)^o^(
できる人が、できることを、できる時に
澤さんのちょうどいい温度が人を呼んでいるんでしょうね♪
そんな人や居場所が地域の中に増えていったらな~と思います(しょうちゃん)





