「困りごと」をひとりにしない ― 人生会議(ACP)と地域福祉のこれから 那須塩原市社会福祉協議会 社会福祉士 柴田直也さんインタビュー

 今回のYouTube生配信ゲストは、那須塩原市社会福祉協議会で社会福祉士として働く柴田直也さんにお話を伺いました。赤ちゃんから高齢者まで、分野や世代を問わず「総合相談」を担当されています。

那須塩原市社会福祉協議会の仕事は…

 日々寄せられる相談は、ご本人やご家族からだけではありません。
医療・福祉・介護などの専門職や支援者から、「どう関わればいいのか」「どこにつなげばいいのか」「制度だけでは足りない部分をどう補えばいいのか」といった相談も多く寄せられているそうです。

 また、制度の案内だけではなく地域で活動する市民団体やボランティア、さまざまな人をつなぎ、必要に応じてコーディネートする役割も担っています。
「困っている人」と「何かできる人」、そして「すでに活動している人」をつなぐことで、新たな出会いや地域の動きが生まれていきます。


ACP(人生会議)とは何か

 今回のテーマのひとつ、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは?
日本では「人生会議」という愛称がつけられていますが、ACPとは、医療や介護が必要になったときに備えて、自分が大切にしたいことや、どのように生きていきたいかを、家族や身近な人や支援者と話し合い共有しておくことです。

 高齢者だけのものではなく元気なうちから、いつ始めてもいいそうです。
一度決めたら終わりではなく、気持ちや状況が変われば何度でも見直し、信頼できる人と繰り返し話し合い、思いを共有していくことが大切だそうです。

 本人の意思が分からないことで家族が迷ったり、後悔を抱えてしまうこともあるそうで、完璧な答えがなくても「本人の思いが残っている」ことが、家族や支援者の大きな支えになります。


重層的支援体制整備事業について

 もう一つのテーマである「重層的支援体制整備事業」。

福祉には、高齢・障害・子ども・生活困窮といった分野があります。

 現実の暮らしでは、これらの困りごとが一つの家庭の中で重なって起こることが多く、制度ごとに分かれているだけでは支えきれない「すき間」にいる人も多くあり、重層的支援体制整備事業は、分野を越えて連携し困りごとを丸ごと受け止めていく仕組みです。制度の枠を広げ、人と人、支援と支援をつなぎながら、地域全体で支えていくことの大切さを語っていただきました。


編集後記

 今回のインタビューを通して福祉は制度だけではない事と、ACP(人生会議)も、重層的支援もどちらも中心にあるのは、人の思いとつながり、そして元気なうちから、自分のことを話しておくことだと感じました。

また柴田さんの現場目線でのお話は、言葉の一つひとつに向き合ってきた重みを感じます。那須塩原市社協の地域福祉はあたたかいなと感じました。

 

ぜひ、YouTube生配信のアーカイブもご覧ください↓↓↓

https://www.youtube.com/live/nGzEEXfA8gs?si=-_SGnwsgE3hshDpv