全国的に「お米の価格が高くなった」という世の中で、大田原市にある農家の古谷農産 古谷忠さんにインタビューしました。
スーパーの店頭でも、5kgのお米が以前よりだいぶ高く感じる、という方も多いのではないでしょうか。
実際、2024〜2025年にかけて全国の米価は大きく上昇し、“米価の高止まり” と言われるほどの状況が続いています。その背景には、気候の不安定さや生産量の減少、肥料や燃料など農業に必要なコストの上昇など、いくつもの要因が重なっています。
そんな中、今回の生配信では、農家さんの生の声を届けることができました。
■ 「価格が上がっても、農家が楽になるわけではない」
お米の価格が上昇したことで、
「農家さんは少し余裕が出てきたのでは?」
と思われがちですが、現実はそう単純ではありません。
肥料・燃料・機械のメンテナンス代など、全体のコストが年々上がっている
さらに近年の気候変動で、収量の不安が大きい
水不足や高温によって、品質を保つのが難しい年が増えているとのことでした。
つまり「売値は上がったけれど、経費も同じくらい、あるいはそれ以上に上がっている」というのが、今の農家さんたちが抱えている現実です。
■ 大田原市はオーガニックヴィレッジ宣言
大田原市は今後、国の制度にも参加し、
「オーガニックヴィレッジ宣言」 を行う自治体のひとつです。
これは単に「有機農業を増やそう」という話ではなく、学校給食や地域の食卓に向けたフードポリシーにも力を入れ、子どもたち自身が食べ物について考え、選べるようになってほしいということです。
健康で安全な食を守るために、地域の環境を守るために、地元の農家さんを支えるために市全体で“食と農を育てていこう”という方針です。
■ フードポリシーと学校給食のこれから
フードポリシーとは、「地域の食をどう守り、どう未来につなぐか」また
を市民みんなで考えていくための考え方です。
できるだけ地元産の食品を学校給食に使う取り組みが進んでいますが、近い未来には、有機のお米や野菜が給食にもっと入ると思います。
■ 有機農業の難しさと、それでも続ける理由
古谷さんは30ヘクタールを超える広い農場を持ち、その中の一部を農薬・化学肥料を使わずに育てています。有機農業は、草取りの量がケタ違いに多い、虫の被害を受けやすい、収穫量が安定しにくいという、とても大変な農業です。
それでも続ける理由は、「100年先の子どもたちに、大田原の自然と食を残したい」という、想いがありました。
また、農家さんの平均年齢は75才という事実について
農家さんの高齢化問題は深刻になっています。
生配信中のコメントにも、
「すごく分かりやすかった!」「もっと聞きたい!」
という声が多く、視聴者の皆様にも深く伝わったのではないかと思います。
【編集後記】
お米の価格が上がった今年。消費者にとっても、農家さんにとっても、
“食と農”があらためて注目される一年になったのではと感じます。
「値段が上がった・下がった」という話もですが、
その裏側にある農家さんの努力や、みなさまのフードポリシー
地域の食の未来について考えるきっかけにもなったはずです。
大田原の農家さんたちが続けている挑戦が、子どもたちの給食や家庭の食卓に届いていく未来を、これからも追いかけて発信していきます!(しょうちゃん)
