11/12水曜日20時~「とちぎフレッシュLIVE!」今回のゲストは
髙橋昭彦さん(ニックネーム=も~)
午前は赤ちゃんから高齢者までの外来診療、午後は在宅医療。ひばりクリニックでは、地域のさまざまな世代の患者さんを診察しており、年間20~30名ほどの方を在宅で見送り、日々の診療と地域支援の両立を続けています。
さらに、NPO法人うりずんの代表としても活動され、医療的ケアが必要な子どもたちやきょうだい、家族を支える取り組みを行っています。
「医療的ケアが必要な子どもたちと家族の暮らし」
うりずんでは、日中の預かりサービスやレスパイトケア、ホームヘルプ、相談支援などを提供しています。医療的ケアが必要な子どもとは、人工呼吸器や栄養チューブなど、医療機器の管理が必要な子どもたちのこと。
こうした子どもたちは、家でも専門的なケアを受ける必要があり、家族とくにお母さんの負担は非常に大きいのです。
子どもをしっかり見守るためには、家族だけではなく第三者の支えが必要です。私たちは、朝から夕方までお預かりすることで、家族が少しでも安心して日常生活を送れるようサポートしています」
また、きょうだいの生活や学習への配慮、家族の精神的なサポートも重要です。家族が“ほっとできる時間”を作ることは、子どもたちの安全や健康にも。
「医者を志したきっかけと原点」
も~さんは、幼少期は科学者や研究者に憧れていました。地元の発掘現場に通った経験や、太陽エネルギーの研究に興味を持ったことが原点です。しかし中学・高校で医療に興味を持つようになり、医学部進学を決意。両親の理解と支えを受け、医師への道を歩みます。
医療者として「家族の視点に立つこと」もあり、診療やケアの方法だけでなく、家族の暮らしや心理状態を理解した上で支援すること。
これは医療的ケアが必要な子どもや高齢者を支える現場で重要なポイント。
「支援の現場で大切にしていること」
も~さんが心がけているのは、「忙しそうに見せず、相談しやすい雰囲気を作ること」です。家族は日常の負担や心配を抱えています。少しでも安心して相談できる環境を提供することは、医療的ケアだけでなく家族支援にも大きく影響します。
うりずんでは子どもだけでなく、家族のニーズに応じた支援も行っています。
日中預かりやレスパイトケアでは、家族が外出したり休息を取ったりできる時間を提供。家族の安心感と地域のつながりを生み出しています。
「医療や福祉は単体で完結するものではありません。地域のつながりや、家族同士の助け合いも含めて支え合うことが大切です」
「これから…」
今後は、在宅医療や日中預かりなどの支援の枠をさらに広げ、より多くの家族が安心して暮らせる環境づくりを目指しています。
医療者だけでなく地域住民やボランティアとも協力し、子どもや高齢者が安全で豊かに暮らせる地域づくりを推進していきたいとのこと。
「地域全体で支える仕組みを作ることが、私たち医療者や福祉関係者の使命です。小さな取り組みでも、積み重ねが大きな安心につながると信じています」
編集後記
今回のインタビューを通じて、医療的ケアが必要な子どもたちやきょうだいと、その家族を支える現場の現実とそこに寄り添う医療者の想いを改めて感じました。
見えないところで支えている努力や工夫は計り知れず、地域で安心して暮らせる環境を作るには多くの人々の思いや行動がまだまだ必要だと思いました。
ひばりクリニックやうりずんの活動は、家族の安心感や生活を支えるだけでなく、地域全体の医療や福祉を理解するきっかけになります。
これから私たちが暮らす地域への愛着や関心を深めることにもつながるのではないでしょうか。(ボランティアのしょうちゃん)
