9月16日のみんながけっぷちラジオでは、茂木町の農家民宿+パン屋「月noco」(つきのこ)の君島佳弘(きみじまよしひろ)さんをゲストに迎えた。茂木町は栃木県と茨城県の県境で自然豊かな環境にある。春から秋まで農家民宿、冬は天然酵母のパン屋、年間を通して米や大豆などの農業体験など事業は多岐にわたる。今回は君島さんに就農の経緯や現在の取り組みを聞いた。
報道写真から、農業の魅力にはまる
学生時代は東京で報道写真を学んでいた。各地の食肉処理施設の取材を通して食べ物について関心をいだく。それまで自分たちが食べているものの源を知らずに生きていることや、その社会の現状に疑問を持ち始めた。一方で学生時代に東南アジアやアフリカの農村地域へ写真を撮りに行ったときに感じた農村風景の魅力にも惹かれたという。そんな経験から「この風景の写真を、撮る側ではなく創る側になりたい」と思い農業の道に進むことに決めた。
8年前にたまたま参加した茂木町で開催されているオーガニックマルシェに参加したとき、茂木町の自然や那珂川の風景、コミュニティの居心地の良さに惹かれ移住を決意。現在も茂木の美しさと人とのつながりが原動力になっているという。
アメリカ発の「食べられる校庭づくり」
君島さんが力を入れている活動にエディブル・スクール・ヤードがある。訳すと「食べられる校庭づくり運動」。公立学校の教育の中で食べ物を育てて食べる授業を取り入れていく取り組みである。もともとはアメリカ・カリフォルニア州の学校で始まったものだが、君島さんはこれを栃木県の小学校での普及・実践に取り組んでいる。茂木の小学校ではお米や大豆、じゃがいもを育てたり、地元の有機農家が生徒と一緒に野菜を育てたりしている。食べ物を育てるだけでなく、子供たちは箸づくりにも挑戦し、家庭科の授業では自作の箸で自作のお米を食べる。「子どもたちが自然とうながれる機会を作りたい」と語った。
食は、環境と観光の入り口
(ラジオ後記)農業人口の減少と農業従事者の高齢化が問題になっている。君島さんの報道写真や海外経験は「食べ物を作る」ことや茂木の自然の魅力を実感しているからこその行動だと思った。食は観光の入り口で、環境への入り口でもある。月nocoへの訪問やお米作り、エディブル・スクール・ヤードを通して環境に関心を持つ人がより増えていくことを願う。(ラジオ学生とま)
月noco HP⇒https://kimijimay.wixsite.com/tsukinoco
インスタグラム⇒https://www.instagram.com/tsukinoco_2019/
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