9月2日のみんな崖っぷちラジオではとちぎVネットの「能登ボランティア」に参加している小林幹宏さん(78)を招いた。小林さんは、東日本大震災の時に「自分にできることがあるのではないか」と災害ボランティアを行った。その後は栃木県内で発生した水害のボランティアも行った。現在は月に2回能登で活動を行っている。今回はボランティア活動の原動力をお聞きした。
災害は恐ろしいが共存しなければならない
最初に災害ボランティアに参加した東日本大震災の時。被災した地域で大変なことが起きていて、自分にできることがあればと思い、月に1回の活動を1年半継続した。宮城県北部の南三陸町から仙台の若林区まで90㎞の広い範囲で活動した。現地は、「この世のものとは思えなかった」という。
能登も同じ光景であった。家が潰れたまま残っている姿や道路がうねるように変形し原型をとどめていなかった。
「津波も洪水も水害は他人ごとではなく、どこでも発生し被災することがある。ただ、そのことを過度に考えていたら暮らせない」という。
話を聞くこともボランティアの1つ
能登で行っているボランティア活動の1つは「足湯ボランティア」だ。仮設住宅に住んでいる高齢者の孤立を防ぐために足湯をしながら話をしたりマッサージしたりする。仮設住宅は、狭い部屋の中に閉じ込められているようであり、外に出ようにも仕事もやることもなく、今までの近所の人がいないがために交流する人がいない。このような状況で生活を続けると生きていることがどうでも良くなって、災害関連死にもつながりうる。この状況を改善するには、話を聞くことが必要だ。誰かに話を聞いてもらえることが気持ちを軽くする。そのため、人と人のつながりを作ることが支援活動につながるという。
現場に行くことで生じる「ボランティアの力」
小林さんは「ボランティアの内容は何でもいい。ボランティアの力は、その場所を見ると『何かやってやんなくちゃ』と思うこと。そしてその場所に行ったときに、自分がいかに楽な生活をしているかが分かり、自分の抱えている悩みが小さく感じられて精神が強くなって帰ってくる。それこそがボランティアの原動力だな」という。
私自身、災害ボランティアは肉体労働が中心であり、自分にできることはないのではないかと、勝手にボランティア活動への参加を諦めていた。しかし、今回のお話をお聞きして、その場所に行ってそれぞれが自分にできることを見つけて取り組めるものであることを知った。まずは現地に行ってみることから支援が始まるのだと強く感じた。(ラジオ学生 井本涼菜)
ラジオ音声は以下のURLからお聞きいただけます↓
https://youtube.com/watch?v=XOVVl9jfxm0&si=w05-K7kF5EV3txfP
