8月5日のみんな崖っぷちラジオでは、とちぎベリー会の森あき子さんを招いた。ベリー会は、引きこもり、不登校の人たちの家族会だ。主な活動は月例会という家族相談会や居場所、苺屋(いちごや)を運営している。「引きこもりが生きやすい社会はみんなが生きやすい社会」として、啓発活動も行っている。
親の元気を子どもにも。家庭でも「役割」を
森さんは、子どもが引きこもりで、「頼る場」としてベリー会を見つけた。活動の中で同じ境遇の人たちが勉強しながら子どもへの接し方を模索し、ベリー会の活動に積極的に参加するようになった。
「とにかく、親が元気にならないと子どもも元気にならない」と森さん。親が暗い顔が子どもにも伝染してしまうのだ。さらに「子が自分のことを責めることにもなりかねない。親には子を安心させられる力があると思う。常に子の味方であってほしい」という。また親子の信頼関係を築くと当事者も外に出るきっかけを作りやすい」と話しており、段階を踏んだ関わり方が重要だという。「家の中で役割を与えて、果たす経験」をすることで、外に出られ、働ける一歩へとつながるという。
「当事者も、私たちも、みんな魅力を持っている」
森さんは「当事者はみんな持っているものがすごい!」と目を輝かせながら話した。引きこもりや不登校になると「自分は生きている意味がないのでは」と考える人が多いが、みんなそれぞれ魅力を持っている。その持っている宝石の可能性を信じ、輝かせるという夢を持つことで当事者も生きる意味を見出せる。周りの人もそれを認めることで、当事者の自己肯定感を上げる。
「この宝石は私たちも必ず持っているもので、みんな生きていい価値がある。だから悩まず自分を信じてよい」という。このような心の豊かさを持つことが生きる力につながる。
苺屋が外出のステップに。居心地の良い居場所を目指す。
苺屋は、県庁の近くにある居場所として存在するカフェ(飲食店)である。そこでは当事者が集まって話したり、ゲームをしたりする場を作っている。森さんはこの場が居心地のいい、ほっとする場所となることを目指している。苺屋があることで外へ出るというハードルを下げ、またほかの利用者とコミュニケーションをとることで働くことや学校へ行くことにつながった若者もいる。家か学校、家か職場、という極端な二択ではなく、このような第三の居場所があることは息抜きする場所が与えられて、生活がより豊かになる。森さんはこの豊かさを育てている。
最後に「悩んでいる当事者や保護者は、どこでもいいからつながってほしい」と訴えていた。どちらも悩んでいることを話せる場所があることが、「元気づくり」にもつながる。みんなが心が豊かになる社会を目指していきたい。(ラジオ学生菊池)
とちぎベリー会 https://khj-tochigiberry.com
