私は今回初めて災害ボランティアに参加しました。自分自身はじめて被災地の方とお話した機会であり、能登の復興はまだまだと知る機会でした。
「もし、停電したら・・と、眠れない」 簡単には癒えない心の傷
1日目はまず海まで50mの曽々木振興センターで足湯をしました。百歳体操を終えた地元の人が主で、私も手のマッサージなどをしながら皆さんの話を聞きました。最も印象に残っているのは「震災のことが今でもフラッシュバックしてしまう」という話でした。仮設住宅がオール電化のため「もし電気が止まったら」と寝る前に考えて不安になるとのことでした。停電して、食べ物が全部だめになった経験を話してくれました。私は仮設住宅で安心できる設備が整っていても当たり前に不安になるし、心の傷は簡単に癒えるものではないと実感しました。
午後は別の地区の集会所で地元の人がくれた餅米やあんこを使って豆大福を作りをしました。ケース2個分の豆大福を作り、地元の皆さんが協力してくださって成り立っているボランティアだと感じました。参加者が少なかったので仮設住宅に住んでいる人にも食べてもらえたら嬉しいと感じました。
雨の日の仮設集会所に大勢の人が来る理由は、「ぼーっとしてるしかない」から
2日目も仮設住宅で足湯でした。この日は朝からひどい雨で、外での作業ができない天気でした。そのためか家にいる人たちが沢山訪れてくれました。仮設住宅にも人が集まり話をする機会を作れることは非常に重要だと感じました。特に「雨の日では農作業もできず、家でぼーっとしてるしかない」という人も多くて、こういう機会があることは生活に楽しみを持たせるために必要だと感じました。
また、小学生の子は「子供が少なくて外で遊ぶ場もなくて、スポーツはできてない」といいます。集会場でもタブレットのゲームで遊んでいましたが、雨なので外は無理と思い話しをするだけでした。今度は外で一緒に体を動かす機会を作ることができればと思います。
今回のボランティアで、関心を持ち続けることの大切さを改めて感じました。「住民が日常生活を送ることができれば、復興になるのか」と考えるとそれは全く違うと思いました。災害で仕事場がなくなり町外に出ていかなければいけなかった人や、住宅の撤去ができずに仮設住宅にとどまっている人など、テレビでは報道されていないが災害をきっかけに何かを我慢したり、制限したりして生活を続けている人が多くいました。その問題が今も解消されず、現在でも残っていることから災害ボランティアは一時的ではなく継続していかなければならないのだと肌で感じた。そして今後も機会があれば参加したいと思います。(水嶋遥菜/宇都宮大学地域デザイン科学部4年)
