7月29日のみんながけっぷちラジオでは、宇都宮大学のDE&I推進センターの川面充子先生をゲストに迎えた。DE&Iとはダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公正性)、インクルージョン(包摂性)のことで、多様な人たちがそれぞれ尊重される働きやすく学びやすい環境づくりを進めている。昨年度、大学にもともとあった男女共同参画推進室と障がい学生支援室を発展的に統合させたものだ。先の2本柱の授業はもちろん、理系の女子学生を増やす取り組みを行ったりと活動は多岐にわたる。今回のラジオでは「とちぎ×ジェンダー」というテーマでお話を伺った。
男女の賃金格差が全国最下位! 「100:71」の栃木
ジェンダーとは「社会的に作られた性」のこと。生物学的な性ではなく「女はこうあるべき」「男らしく」という考え方や役割などのように社会的につくられた性差を指す。無意識のバイアス(偏見)や相互理解不足など、本質的な課題が見えにくくなっているのが現状だ。栃木県はジェンダーギャップ(性差)が全国最低レベルの現状。特に男女間の賃金格差がひどく、厚生労働省の2023年度の調査によると、栃木県は男性の賃金を100とした女性の賃金比率が71で都道府県の中で最低だった。考えられる原因は女性の管理職が少ないことや非正規雇用が多いこと。栃木県から他県へ女性の流出が多いのもこうした現状が関わっているのかもしれない。
「誰もが自分事として考えれば変わる」
ある授業で川面先生が社会のジェンダー問題について話した時、男子学生が「問題解決能力がないと思われるから他の人に相談できない」と答えたという。これも社会が「理想の男らしさ」を無意識のうちに形成してきた結果である。ジェンダー問題は特定の性だけが抱える課題ではなく、社会を構成する1人1人が関わっているのだ。「誰もが自分事として考えれば変わる」と川面先生は語る。栃木県では男女格差が顕著にみられる一方で、共働き子育てしやすい街ランキングで宇都宮市は上位に組み込んでおり、環境づくりを見直すポテンシャルはある。栃木県全体でみんなが声をあげられるようになれば、さらに誰もが暮らしやすい栃木を実現できるだろう。
【ラジオ後記】
無意識のうちに性への社会的な固定概念が作られているかもと感じた。その環境にいれば、自分や周りの人たちの選択肢や生き方を制限してしまう加害者になるかもしれないと思った。栃木県が性別関係なく誰もが声をあげられる暮らしやすい場所になる一歩として、私も学生や社会人などいろいろな人とジェンダーについて議論してみようと思った。 (ラジオ学生とま)
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