今回は、那須塩原市にある就労継続支援B型事業所「メアリーワークス」さんを訪問し、実際の作業の様子や取り組みについて取材させていただきました。
運営は株式会社koharuさん。障がいのある方が、自分のペースで仕事を学び、経験を積んでいけるあたたかい場所です。
事業所の中に入ると、スタッフさんと利用者さんの元気な「こんにちは!」の声が聞こえてきました。
■ 流れ作業で支え合う作業
「箱折り」の工程…
広げた箱を順番に折り、ジグと呼ばれる道具を使って形を整えていきます。
手作業で進めるため、丁寧さと集中力が求められます。
ジグを使わずに箱を折れるように練習している利用者さんもおり、「昨日からジグなしで挑戦しています」と笑顔で話す姿に、成長とやりがいが感じられました。
ネジのチェックでは、傷がないか、形がゆがんでいないかなども、大切なお仕事のひとつ。最終的には職員さんがもう一度確認し、品質を保っています。仲間と役割を分担し、協力しながら進める姿が印象的でした。
■ 片手でもできるように――工夫された道具
作業の中には、ハンガーの紙包みを模した練習用の道具もありました。これは、片手しか使えない方でも作業ができるように、職員さんたちが工夫し考えたもの。
「ここに紙をはめて、この部分を押さえて……」と教えてもらい自然と笑顔がこぼれます。誰もができるように、と工夫された道具は、支援学校の先生からも「これはすごい!」と大好評とのことでした。
「できない」を「できる」に変える工夫が、ここにはたくさん詰まっています。
■ 大人気!手作りキャンドル
事業所でのもうひとつの人気作業が、オリジナルキャンドル作りです。
本物のイチゴを型取りしたようなリアルなキャンドルや、カラフルなガラス容器に入ったおしゃれなキャンドルなど、どれも個性豊かで素敵なものばかり。
キャンドルの芯にロウをコーティングする作業や、ガラス容器の加工など、たくさんの工程を利用者さんが丁寧に行っています。
特に「板状のカラフルなロウを割って好きな色を組み合わせる」という工程は、アート作品のようでとても魅力的。同じキャンドルは二つとない、まさに“世界にひとつだけ”の作品です。
これらのキャンドルは、道の駅などで販売されているほか、事業所に訪れることで直接購入することもできます。
■ 編み物や草木染め、個性を活かす作業も
作業は箱折りやキャンドル作りだけではありません。編み物が得意な利用者さんには、毛糸でミニタオルのような作品を作ってもらったり、紙を仕入れてポチ袋を手作りしたりと、それぞれの得意を活かした作業が用意されています。
中には、施設の庭で採れた草花を使って紙を染める「草木染め」に挑戦する方も。「自分の好き」「得意かも」に寄り添ってもらえるのは、とても素敵な環境だと感じました。
■ 支援で大切にしていること
職員の阿部さんに、支援の中で大切にしていることを伺うと、「言葉ひとつで気持ちが落ち込んでしまうことがあるので、話し方や声の大きさ、距離感にはとても気をつけています」と話してくださいました。
利用者さんを「お客様」ではなく「大切な仲間」として接し、年齢や障がいの種類にかかわらず「一緒に頑張る」姿勢を大切にしているそうです。
■ 見学・購入も大歓迎!
メアリーワークスさんでは、見学も歓迎とのこと。作業の様子を見ていただいたり、オリジナルキャンドルや手作り小物を購入したりすることもできます。
地域の方や福祉に関心のある方、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
■ 最後に
取材を通して感じたのは、「できることをひとつずつ、楽しみながら積み重ねていく」そんな支援のあり方でした。利用者さんたちの笑顔、工夫された道具や作業、そして支援員さんたちの丁寧なサポートが印象的な、あたたかな場所でした。
「誰かの役に立てることがうれしい」
「ちょっとずつできることが増えてきた」
そんな声が、静かにでも確かに響いていました。
編集後記
今回訪問したメアリーワークスさんでは、利用者さん一人ひとりが「自分らしい働き方」を見つけて、生き生きと活動している姿がとても印象的でした。
作業内容の工夫や支援のあり方、そして“できること”を増やしていく喜びが、現場全体にあたたかく流れていました。
一緒に作業をしていたり、楽しそうにキャンドルを選んでいたり…そんな自然なやりとりの中に、就労支援の本質があるように思います。
ぜひ【YouTube動画】もご覧ください。
https://youtu.be/ArBAHTt1Bh8?si=LVKL2HW5PxLYB944
実際の作業の様子や、
利用者さんたちの素敵な笑顔を動画でもご紹介しています!(しょうちゃん)

