
今回の「とちぎフレッシュLIVE」では、
「モチキャリ」代表・藤田慶二郎さんにインタビューしました。キャリアという言葉は、一般的に“仕事”や“職歴”をイメージしがちですが、「もっと広くて柔らかいもの」と話します。
「キャリアって、人生そのもの。誰と関わって、どう生きるか。その全体を支える力だと思っています」
🎓「就職しない」を選んだ卒業後。向かった先はイギリス
大学卒業後、すぐには就職せずにイギリスへ3年間留学。
英語を学びながら生活し、現地の人との交流の中で自分を見つめ直す時間を過ごしました。
「周りは“就職しないの?”って心配してくれましたけど、自分としては“今ここで決めきれないことを、いったん整理したい”という気持ちでした。イギリスは、自分にとって“外から自分と社会を見直す場所”だったと思います」
現地での生活を通して、「正解を探す」のではなく、「自分にとって納得できる選択を積み重ねていく」という感覚が身についていったと言います。
💼 帰国後、会社員として10年働いて見えてきたもの
イギリスから帰国後は企業に就職し、営業や社内人材育成に携わりながら、10年間会社員として働きました。
「日々の仕事の中で、“働く”ってなんだろうって考えるようになりました。特に印象的だったのが、“やめたいけど言えない”とか、“しんどいけど誰にも話せない”という声を聞いたとき。スキルがないからじゃない、誰にも本音を話せないから苦しくなっていく。そういう場面をたくさん見てきました」
そして気づいたのが、「対話」の大切さでした。
「キャリア支援って“教えること”ではなくて、“一緒に考えること”なんじゃないか」。その想いが、モチキャリを立ち上げるきっかけとなりました。
🧭 「キャリア=企業向けのもの」ではない。すべての人の人生の話
「モチキャリ」という活動は、企業向けの研修や学生支援に限らず、すべての人の“生き方”に寄り添うものです。
「働くかどうか、転職するかどうか、それだけがキャリアじゃない。今の暮らしをどう感じているか、誰とどんな関係を築きたいか。そういう対話の積み重ねが“キャリア”だと思うんです」
若者支援だけでなく、子育て中の人、定年後の人、地域に関わりたい人。
人生のどのステージにいる人にとっても、**“今の自分の声を聴く時間”**が大切だと藤田さんは語ります。
🗣 「キャリア」は“途中”を肯定する言葉
「すごい人にならなくてもいい。未来が決まってなくてもいい。いま“ちょっと話したい”って思うだけでも、それは立派な一歩です」
自分自身が模索してきたからこそ、今では「迷っていること」をまるごと受け止めることに力を注いでいます。
モチキャリは、「目標達成のための支援」ではなく、
“ありのままの今”を対話でひらく場です。
✏️ 編集後記
「キャリア=人生の関わり方」
藤田さんの話を通じて、そんな言葉が心に残りました。
“どこへ向かうか”ではなく、“どんなふうに今を生きるか”。
あなたは今日、誰と、どんな会話をしましたか?🍀
🎥 インタビュー本編はYouTubeチャンネル
【ボランティアのしょうちゃん フレッシュ48%】アーカイブ公開中!
https://www.youtube.com/live/mZvtqeN6vX0?si=RYQlsgGHhR4XKPuY
ぜひご覧ください!(ボランティアのしょうちゃん)