
エコ・ハウス、毎日160人がリサイクルで利用
3月18日のみんながけっぷちラジオでは「エコ・ハウスたかねざわ」の増田茂さんをゲストに迎え、エコ・ハウスでの活動や環境問題についてお話していただきました。
高根沢町立の環境学習テーマ館で、かつ実践の場である「エコ・ハウス」では、リサイクル品の回収を始はじめ、森林整備、ユーズドショップ、近隣小学校への出張授業等など、環境に関する様々な取り組みを行っている。中でも大きく取り組んでいるものが、リサイクル品回収と森林整備だ。
リサイクル品の回収は多岐にわたっていて、町で回収しているよりももっと細かい。増田さんは「利用者は年間5万人ちかくです。1年を通して300日程度営業しているので、1日160人ちかくの方に利用されている」と言う。
森林整備は、エコ・ハウスに隣接する雑木林で行っており、近隣の会社や保育園、スポーツ競技団体、大学教授とともに整備を進めている。手入れされた森林は子どもの遊び場や動植物の生態調査などに活用されている。
気候変動を止めよう!「家庭内の脱炭素化」
増田さんは「家庭内での脱炭素社会を進めていきたい」と言う。現在、地球温暖化は年々進行し、100年前と比べ、宇都宮市の平均気温が2度以上も上がっている。
「2015年に定められたパリ協定では産業革命以降からの気温上昇を1.5℃に収めようと決めたが、宇都宮市はもう0.5℃以上と大幅に超えてしまっている」。
「みんなでどうにかしていかないといけない問題」だという。例えば、ゴミの分別の不十分による焼却場から出るCO₂の増加、電気のつけっぱなしによる電力の余剰消費など、ひとりひとりの意識の低さが見られる点をも多くあると増田さんはいう。
そこで、エコ・ハウスでは、夏の暑さの対策としてエアコンの効いた部屋を一般開放し、地域の憩いの場として使ってもらうことをやっている。「1人よりも10人で涼めば電気の消費量が10分の1」、を掲げて活動を行っているそうだ。
年々暑くなってきている夏、CO₂の排出量を抑えることができれば持続可能な社会の形成に繋つながってくると思う。ひとりひとりの意識が変われば、カーボンニュートラルもSDGsも達成できるかもと考えた。(ラジオ学生:高松)