インタビューゲスト:有限会社那須クリーンの斎藤誠之(さいとうさとし)さん~環境と共に歩む 日々の取り組み~
こんにちは!有限会社那須クリーンの斎藤誠之です。
今回は、私たちの会社が行っている廃棄物の収集やリサイクルの活動、そして日々の業務を通して見えてくる課題と未来への希望についてお話ししたいと思います。
私たち那須クリーンは、地域の皆さんの生活環境を守るために、毎日一生懸命働いています。その仕事の現場では、多くの工夫や努力、そして時に厳しい課題に直面することもありますが、私たちはそのすべてに前向きに取り組んでいます。
那須クリーンの事業内容 ~廃棄物収集のスペシャリストとして~
那須クリーンは、栃木県那須原市を中心に隣接する大田原市、矢板市、さくら市といったエリアで廃棄物の収集・運搬を行う会社です。
事業内容は大きく分けて、一般廃棄物の収集と産業廃棄物の収集に分かれます。
私たちが主に扱う一般廃棄物とは、家庭から出る生活ゴミや、コンビニエンスストアや飲食店から出るダンボール、ペットボトル、空き缶などのリサイクル可能なゴミです。これらを地域のゴミステーションや各施設から回収し、適切な場所へ運びます。また、産業廃棄物については、工場や事業所から出る廃棄物を回収し、専門の処理施設へ運搬しています。
現場での日々の業務 ~安全と効率を追求するための工夫~
私たちの業務は、毎朝の「おはようございます!」という挨拶とともに始まります。 しかし、その裏側には多くの準備と確認作業が必要です。まず、アルコールチェッカーでの飲酒確認を行い、その後、車両の日常点検を行います。ゴミ収集車は私たちの相棒であり、道具であるため、タイヤの状態、ブレーキの効き具合、エンジンの調子などを毎日しっかりとチェックしています。これらの準備を怠ることはできません。
なぜなら、万が一の事故は重大な結果を招きかねないからです。
実際の収集作業は、早朝から始まります。地域ごとに決められたルートに従って、ゴミを回収していきます。例えば、コンビニエンスストアでは深夜営業が多いため、営業時間外に訪れてゴミを回収する必要があります。ゴミ収集車は、ゴミステーションや施設の裏側など、車が入りにくい場所にも入るため、運転技術が求められます。
また、住宅街では騒音に配慮し、エンジン音を抑えながら作業することも重要です。
現場の苦労 ~安全第一の作業と地域住民とのコミュニケーション
ゴミ収集の現場では、安全第一の作業が求められます。例えば、パッカー車(ゴミ収集車)の後部にあるゴミ投入部分には大きな圧縮装置がついています。この装置に巻き込まれると重大な事故につながるため、慎重な作業が必要です。
また、夏場は気温が高く、生ゴミが発酵しやすくなります。発酵したゴミは、液体が飛び散ることもあり、回収作業中に悪臭や汚れが周囲に広がらないよう特に気を使っています。
私たちは、地域住民の皆さんとのコミュニケーションも大切にしています。ゴミの分別方法や回収スケジュールについての説明会を開いたり、個別に問い合わせに応じたりすることもあります。特にゴミの分別については、リサイクルの効率を上げるために重要なポイントとなります。そのため、コンビニエンスストアや飲食店には、ペットボトルや缶、紙ゴミを混ぜないようお願いをしています。しかし、不特定多数の人が利用する場所では、分別が徹底されないことが多く、そのたびに手間がかかるのが現実です。
リサイクルの推進と環境への配慮 ~地域社会へのアプローチ
那須クリーンでは、ゴミのリサイクル率を上げるための様々な取り組みを行っています。 例えば、発泡スチロールはそのままではリサイクルが難しいため、専用の機械で溶かし、インゴットという塊状にして再利用しています。
また、ペットボトルやアルミ缶、スチール缶などのリサイクル可能な資源は、それぞれの特性に応じて圧縮しリサイクル業者に売却しています。
このようにして得られたリサイクル資源は、再び新しい製品として生まれ変わります。 例えば、ペットボトルは再びペットボトルになったり、服の素材として再利用されたりします。最近では、ペットボトルから作られた衣料品も増えています。
私たちは、こうした循環型の社会を目指し、日々の業務を通じて少しでもゴミを減らす努力をしています。
さらに、地域のイベントや学校の授業などでゴミの分別についての啓発活動も行っています。例えば、小学校の社会見学の一環として、清掃センターの見学を行ったり、私たちの仕事について説明する機会を設けたりしています。
子どもたちがゴミの分別に興味を持ち、将来のリサイクル意識を育てることができれば、未来の環境は大きく変わるでしょう。
新たな挑戦と未来へのビジョン ~持続可能な社会を目指して~
那須クリーンでは、さらなる環境保護を目指し、新しい技術の導入を模索しています。 最近では、オール電気のゴミ収集車の導入を検討していますが、そのコストは非常に高く、約3000万円もかかるため、慎重に計画を進めています。電気収集車を導入することで、排ガスを削減し、地域の環境負荷を減らすことができますが、コスト面での課題をクリアするためにはまだ多くの努力が必要です。
また、私たちはリサイクル技術を持つ企業との協力関係を強化し、廃棄物を新しい資源として再利用するネットワークを広げていく予定です。これにより、地域で発生するゴミの量を減らし、より持続可能な社会の実現に向けて進んでいきます。
ゴミの減量化を進めるためには、皆さんの協力が欠かせません。家庭での分別を徹底し、リサイクル可能なものはきちんとリサイクルしてください。
私たち一人ひとりの小さな努力が、地域全体の未来を守る大きな一歩になるのです。
地域社会へのメッセージ ~ゴミは資源、未来を守るために~
私たち那須クリーンは、単なる廃棄物の処理業者ではなく、地域社会の一員として、環境保護に貢献することを使命としています。
そのためには、皆さんの協力が不可欠です。ゴミの分別や減量化、リサイクルの推進について、どうかご理解とご協力をお願いいたします。
那須クリーンの従業員一同、これからも地域の皆さんが快適な生活を送れるよう全力で取り組んでいきます。どんな小さなことでも構いませんので、何かご質問やご意見があればぜひお寄せください。
皆さんと一緒に、より良い未来を築いていけることを心から願っています。
インタビュー後記
今回お話を伺い、ゴミ収集の現場での努力や工夫、そして環境への真摯な取り組みを知ることができました。普段何気なく捨てているゴミも、裏ではこんなに多くの人々の努力が支えていることを実感しました。
「ゴミは資源」という言葉には、ゴミを減らし、リサイクルを推進することの大切さと、それを通じて持続可能な未来を築こうと強い思いが込められているように感じます。
私たちも日々の生活でできることを考え、少しでも環境に優しい行動をしていきたいと感じました。皆さんもぜひ、日常の中でゴミの分別やリサイクルについて考えてみてください。
それが地域社会と地球環境の未来を守る大きな一歩になるのです。(しょうちゃん)
リンクはこちら⇨ https://www.youtube.com/live/gjCw5ZLi2Uk?si=dDVOBbCKKXLjUIZd
ブログでは語り切れない内容を動画では詳しくご紹介しています!
ぜひみてね(しょうちゃん)