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SOSを出せない隠れた貧困家庭も支援する キッズハウスいろどり

824日みんながけっぷちラジオはキッズハウスいろどりから荻野友香里さんをお招きしました。キッズハウスいろどりで毎週月曜日に開かれる昭和こども食堂について活動内容や、貧困家庭を救うためにどんな役割を果たすかということをお話しした。

 

平日は毎日いろんなプログラムを開催中!

キッズハウスいろどりは戸祭にあるごく普通の一軒家で、カラフルな文字でその名前が書かれていた。いろんなプログラムやイベントを開催しており、なんと平日は毎日子供たちと、親のために開けているそうだ。月曜日はこども食堂、火曜日はいろどりクラブ、水曜日から金曜日までは親と子供の居場所をそれぞれ開催している。いろどりクラブは書道やダンスなど無料でできる習い事教室、親と子供の居場所は夕方から夜8時まで子供が宿題をしたり好きなことができる場所になっている。

 

こども食堂は県内に23か所! 地域の特色に合った支援

今回、私が取材に行ったのは「昭和こども食堂」で2016年から6年以上運営している。栃木県内の農家さんからもらった野菜などを使って用意されるおかずは45品ほどで、バイキング形式で子供たちがお腹いっぱい食べられる。一食あたり大人500円、こども300円で、カラフル券(お金が厳しい家の特別券)を使えば無料でご飯を食べることができる。今回ボランティアとして子供食堂にお邪魔したときは夏祭りのイベントも開催されており、遊びに来たこどもたちとボウリング、ヨーヨー釣り、ボール入れなどで楽しく遊んだ。どの子もすごく人懐っこく「佐藤さん、一緒に遊ぼうよ!」と引っ張りだこ状態だった。

ついでにもう1か所、ラジオの二週間前に「ちゅんちゅんこども食堂」にも行ってボランティアしてみた。ここではコロナウイルス感染拡大防止のためお弁当を作って利用者のお宅まで配達していた。こちらのこども食堂ではお肉中心の食事をお腹いっぱい食べてほしいという思いから、お弁当の中身は揚げシュウマイ、ウインナー、メンチカツ、茄子の揚げびたしとカボチャの素揚げ、加えて大盛りのカレーライスであった。こちらは食事するための料金設定をしておらず、利用者が好きな額、無料から寄付したい額まで様々だという。

宇都宮のこども食堂は23か所あり、栃木を縦断する新幹線の沿線を中心に広がりを見せている。今回は2軒のこども食堂にお邪魔したが、各地域で経営者やボランティア、利用者によって様々だ。

 

一緒にご飯を食べて信頼関係を築く。

 こども食堂はいろんな人が自由に来れて、おなかいっぱいご飯を食べられる場所である。そこにどんな狙いがあるのか。コメントおじさん矢野は、全国のこども食堂に詳しい湯浅誠さんの言葉を借りて説明した。

「こども食堂は黄色信号の子どもを見つけるための場所でもある。家庭の貧困レベルを信号機の色で表したとき、行政の福祉制度で救える家庭は赤信号。つまり貧困、虐待、不登校に悩む家庭だけ。100軒中2、3軒だろう。黄色信号は、例えば「ひとり親家庭」とかで、夏休みにキャンプに行けない、誕生日の祝いやったことがない、夜ひとりぼっちだとか…の家庭だね。100件中2030軒くらい。でも自分では大変って言わない。みんな、なかなかSOSが出せない。そんな黄色信号の家庭を、70軒の青信号の子も来ているような誰でも来られるこども食堂で見つけるんだ」。一緒にご飯を食べて信頼関係を築き、そして初めてSOSを受け取れる。こども食堂は「困っている」が言えない家庭を見つけるアンテナ機能を果たしているということだ。先の「カラフル券」はそんな黄色信号の子のための、さりげない支援の方法なのだ。

 荻野さんはこども食堂が地域の中で一つの居場所になることを目指して活動している。子どもの数に対してボランティアの数が足りていないので、ぜひこの記事を読んだ方には、一度こども食堂へ足を運んでほしい。困っている人もそうでない人も誰でも気軽に入れる場所だから。(佐藤)