子どもたちと触れ合うことだけが保育士じゃない。保育士さんのあるべき姿とは

まずはオンラインに慣れてもらいたい

 11/17の放送は、学生パーソナリティ山本、ゲストには”たかはら子ども未来基金”が行なっているインターンに参加している君島玲菜さんをお迎えしてお送りいたしました!

 ”たかはら子ども未来基金”とは県北地域を中心に子どもや若者の未来を応援するという取り組みで、県内のNPO法人や活動団体にて9月から12月までインターンとして活動し、そこでの体験を通じて若者の未来づくりを支えていくというものになっております。2020年度は君島さんの他にも7人がインターン活動を行っています。

 君島さんがインターンで活動しているのは宇都宮市内にある認定NPO法人”うりずん”。うりずんは、重い障がいを抱え、医療的ケアを必要としている子どもたちとその家族を支援する施設です。子どもたちの呼吸器のケアなど24時間片時も目を離せない状況にいる家族の人に対して、日中子どもたちをお預かりすることで少しでも休める時間を作ってもらえるようにするという、障がいを抱える子どもたちを専門とする施設で、君島さんの他にもう1人学生さんがインターン活動をしています。君島さんは白鴎大学の大学生で、教育学部の幼児教育保育コースで保育について学んでいます。「障がいのあるお子さんに興味があるが、ただ知識として”知っている”というだけではなく、直接子どもたちと触れ合って自分の学びに取り入れたい」と思い今回のインターンを決めたそうですが、彼女はなんと事前に自ら見学を申し込んで施設の様子を拝見していたとのこと!行動力に驚かされます。コロナの影響で子どもたちと直接触れ合うことがなかなかできず、実際に子どもたちと触れ合えたのは今月に入ってからだそうです。そこで、zoomを活用したオンラインイベントを企画することに。今回のコロナで一気に活用が始まったオンラインでのやりとり。私たち学生や会社勤めの人たちなどはある程度その勝手がわかってきていますが、子どもたちやお母さんたちはそうではありません。「まずは利用者の人たちにzoomに慣れてもらいたい、そして今後もうりずんでzoomを活用したオンラインイベントを企画できるようにしてもらいたいということを目標に頑張っています。」そう語ってくださいました。

 

子どもたちと接するだけが保育士だけじゃない

 君島さんは現在4年生ということで、就職先も決まり来年からは保育士さんとして仕事をするそうです。うりずんのスタッフさんの様子を見ていて自分の保育士像を深めているほか、子どもたちとのやりとりを見ていて、コミュニケーションの取り方も言葉以外にも表情や目の動き、ジェスチャーなどのボディーランゲージを活用してとることができると学べたそうです。

 保育士としての想いや目標については、「はじめは保育士として子どもだけに目を向けることが仕事だと考えていたけれど、今回のインターンを通して子どもたちだけでなく、その周りにはお父さんやお母さん、さらには地域の方々もいると気づいた。そうした背景にいる人にも目を向けられるような保育士になりたい。」と語ってくださいました。

 

 また余談ですが、今回の放送をもって私のラジオパーソナリティのお仕事は終了となりました。12月は1年間の振り返り回を行う予定ですが、通常放送はこれで終了となってしまいました。手短ではありますが、1年間誠にありがとうございました!