「芸術はすべてのなかにある」―もうひとつの美術館―

今回(10/20)のゲストは、もうひとつの美術館学芸員五味渕仁美(ごみぶちひとみ)さんです。もうひとつの美術館は、主にハンディキャップがある人の作品が展示されている美術館です。作品に対する五味渕さんの思いをお話しいただきました。

また、現在、コロナ禍での若者の自殺が増えています。そこで、若者の自殺防止キャンペーンとして相談窓口いのちの電話事務局大橋さんにお話しいただきました。最後の決断を下す前に、相談してみませんか?

 

いのちの電話―決断を下す前に相談をー

「いのちの電話」とは、匿名で悩みを相談できる電話サービスです。自殺予防を目的とした団体で、宇都宮市の電話番号は028-643-7830です。足利にも団体があります。こちらの番号は0284-44-0783です。こちらは相談時間が15時~21時となっております。また、毎月10日は無料で相談できる番号に、0120-783-556があります。これらの番号は混雑していることが多く、なかなかつながらない場合があるそうです。相談を拒絶されているということではありませんので、何度か試していただきたいです。比較的つながりやすいものに、「よりそいホットライン」があります。こちらの番号は0120-279-338です。電話が苦手な方向けの相談窓口には、「いのちの電話 インターネット相談」「生きづらびっと」があります。「いのちの電話 インターネット相談」はメールでの相談、「生きづらびっと」はラインでの相談ができます。後戻りできない決断を下してしまう前に、ぜひ相談してみてください!

 

「深く考えなくても、すごくいい!」

 皆さんは「アート」と聞いたとき、どのようなことが思い浮かぶでしょうか?様々なことが思い浮かぶと思います。そのような既成の概念や枠にとらわれない「もうひとつ」の作品を展示しているのが、今回た助っ人さんとしてお越しいただいた五味渕さんが勤める「もうひとつの美術館」です。もうひとつの美術館がある那珂川町には他にも美術館がありますが、それからさらにもう一つ、という訳では無いようです(笑)「『もうひとつ』の作品」というのは、アールブリュット、アウトサイダーアートと言われる芸術作品のことです。もうひとつの美術館は、「年齢・国籍・障がいの有無・専門家であるなしを超えて、まち・地域・場所やジャンルをつなぎつくっていくアートのあり方」を提案している、廃校を利用した美術館です。廃校を利用することにした理由は、「『校舎』という場所が持つパワーを生かしたい」という思いがあったからだそうです。美術館と言うと一人で静かに作品を見る場所というイメージが強いですが、もうひとつの美術館の展示室は教室だった場所を使っているからか、他の人がいることがとてもなじむように感じられました。

 五味渕さんがもうひとつの美術館で働くきっかけになったのは、学芸員の資格を取るために実習をする際に受け入れてくれたのがこの美術館だったことだそうです。実際に展示されている作品を見て「こんなものもあるんだ!」と衝撃を受け、そこから現在に続いているとおっしゃられていました。「深く考えなくても、すごくいい!」と素直に感想を出せるところや作者の思いがダイレクトに伝わってくるライブ感が、展示されている作品の魅力です!作品を見れば伝わってくると思うので、ぜひ、もうひとつの美術館に足を運んでいただきたいなと思います!

もうひとつの美術館では、春・夏・秋の年に2〜3回展覧会を開催しています。また、ワークショップも展覧会の期間に開催されています。作品を作るワークショップとダンスワークショップがあります。ご興味のある方はこちらをご覧ください。(http://www.mobmuseum.org/

 

FM77.3 >>>> 毎週火曜日19:00から

 

●スマホからも >>>> https://fmplapla.com/miyaradi/

 

美術館内の写真です!