つくりだせ! じせだいへの森〜トチギ環境未来基地〜

里山を現代風に活用したい!

 

 7/28の放送は学生パーソナリティ山本、ゲストは益子町のNPO法人トチギ環境未来基地の塚本竜也さん、萩原ななさんをお迎えしました。塚本さんは以前、コメントおじさんでしたが今回はゲスト。萩原さんは静岡県の大学に通う女子大生。現在は休学して益子で活動しています。

 トチギ環境未来基地は2009年から手入れがされず荒れてしまった里山や森林をボランティアの力で元通りにして、豊かな緑を次世代につなげていく活動をしてます。今は県内8か所の里山で活動しており、子どもたちが安全に楽しく遊べる里山づくりなど利用価値のある里山の形成に貢献しています。

 団体の大きな特徴に、日本各地やアジアの国々から来る若い人たちに、基地の居住スペースで3か月間の共同生活をするプログラムがあります。「若い人に体を動かす地域貢献活動を体験してほしい、学校とは違う形でいろんな学びをしてほしい」という思いから、設立当初から実施しています。これまでに20回のプログラムで80人の参加者がありました。

「里山を整備するのにも意義はあるけど、暮らしに近い森を、どうやってもう一度人の暮らしに近づけていくか、現代的な形での里山の利用をアップデートしていきたい」と塚本さんは言います。

 

草刈機はお手のもの! こっちにきたからこそ楽しめること

 

 萩原さんもインターンとして3か月プログラムに参加。あいにくコロナの影響で他の参加者がいない中、一人で頑張っています。大学では国際関係学部の日本文化コースを専攻。

 そんな彼女が自然に興味を持つようになったのは2月にひとり旅で訪れたフィンランドでの体験。電気、水道、ガスのないところで民泊をして自然の偉大さを肌で感じ、帰国後に環境問題について調べるようになり、自身も森林保全に携わるようになりたいと思ったそうです。草刈機の資格も取り、「とても上手」と塚本さんのお墨付き。他にもチェンソーも使うようになったとのこと。

「今までは全く触れたこともなく、こっちにきてから使うようになった」と笑顔で語る萩原さん。他には地域の有機農家さんのもとにお手伝いに行くなど、積極的に活動しています。

「自然が好きだと思っっていても身近にはそんな場所が無かったし、周りに行くまでの行動を起こしていなかったので、こっちにきたからこそたくさん動けている。危ないことも体験してわかったし、非常に楽しい」と話してくれました。

 二人の話を聞いて、私たちが自然から受けている恩恵について改めて考えました。里山を次世代につなぐことの意義は「自然を残す」だけじゃなく「私たちの生活の礎を継承する」ことでもあると再認識しました。(やまもと)