5月26日ラジオたくさんの質問ありがとうございました!

みんなの質問コーナー~コロナ編~

 

ゲストに真岡西部クリニック院長の趙 達来さんにお越しいただき、コロナに関するリスナーさんからの質問に答えてもらいました。生放送でのリアルタイム回答は、パーソナリティーの私(ふじくら)も質問選びや時間配分に緊張しましたが、趙先生は即座に分かりやすい説明やご意見をしてくださり、あっという間に充実した時間が過ぎました。たくさんの質問をいただき、コロナへの関心の高さがうかがえました。放送のアーカイブがYouTubeにアップロードされておりますので、ぜひご覧ください。そして、放送中に聞ききれなかった事前募集の質問に趙先生がメールで丁寧に答えていただいたので、こちらもご参考ください。↓↓↓

放送を盛り上げていただいたリスナーさん、ありがとうございました!これからも聴いてくださいね!よろしくお願いいたします!(ふじくら)

 

【質問】
・どんな科の医者もみなパンデミックの知識があるんですか?医学科でそういう授業はあるんですか?
医学部のカリキュラムにウイルス学と公衆衛生学があります。
今の若い先生方は大学で高度な知識を詰め込まれていますから、知識は私達の比ではありません。
私の頃は今とは比較にならないくらい初歩の知識しか教わっていない(私が卒業してもうすぐ50年になります)のですが、あとは日々研鑽です。内科・小児科医は毎年インフルエンザと向き合っていますので、実地で鍛えられていますからご安心下さい。
・在宅医療はいまどのようなことをしていますか?変わったことはありますか?
3月下旬から4月にかけては、どうなるのか危ぶまれましたが、5月に入り流行の寛解期に入ってくれたようで、訪問を通常に戻しています。しかし感染が拡大したら、慢性期の患者さんはいけなくなるし、逆に外来に来れないコロナの患者さんの往診を頼まれる可能性も覚悟しています。
 幼稚園生がゴミ袋で防護服を作って寄付したというニュースがありましたが、ありがたいことなのでしょうか?
医療現場でもN95マスクに宇宙服のようなタイベックススーツを着なければならないICUのような現場から、事務や案内という現場まで色々です。ゴミ袋でも有効に使えます。そして幼稚園や小学生にも手洗い、マスクを習慣づけさせる、そして社会貢献に参加していると言う意識を植え付けるのにとても良いと思います。ただし、幼稚園生には窒息事故を防ぐために、絶対に自分達は着ないというルールを徹底させることを忘れてはなりません。
諸外国では、虹の絵を描いて、医療や介護現場を応援する取り組みをしているところもあります。子供達にはコロナは行動規制がかかり災いですが、きちんと教えれば教育上にはよい機会ですね。
・アベノマスクについてどうお考えですか?
エイプリルフールです。
非科学的かつ根拠なしです。
現物支給は一番コストがかかるし、全世帯対象ですから製品のクレーム対応も当然生じます。遅配・誤配だって絶対に起こります。
現場の意見を聞かないトップダウンの政策決定で、その被害が460億円+不良品の検品作業代8億円です。
こんなお金は、それこそ日本中のNPOの、例えばとちぎボランティアネットワークに5000万円でも寄越してくれたら、どんなに有益な社会貢献が出来たか、それを思うと悔しさしか残りません。私達の税金が無駄になったのですから。
・第二派は来るのでしょうか?
来ない方が良いのは当然ですが、これを来ないと言うのはあまりにも危険です。
台風や地震が来ないほうが良いと思っても備えはしますよね?
2009年の新型インフルエンザの時も、『夏場には終息する』という専門家がいましたが、結局秋から冬の流行で患者数は2000万以上です。
途中でカウントを止めましたのでもっと多いかもしれません。
コロナの春の第一波は感染者が2万人にもなっていませんが、この数字だって、死者だって2009年の新型インフルエンザよりはるかに多いのです。
私は第2波は首都圏で10月下旬頃から、栃木の流行入りは12月と見ています。
夏場はクラスターを潰しながら医療体制を整備、第2波に備えています。