「矢野さん言うから作ってみたわよ!」と、突然おばちゃんが自作「防護ガウン」持ってあらわれました。
元理事長の山中さんがネットで調べ、70ℓゴミ袋2つでできる(気仙沼型)防護ガウンと45ℓ2枚+30ℓ1枚+ビニール2枚(尼崎型)の2種類。型紙PDFと作り方動画もでていた「気仙沼タイプの方がいいわね。簡単で」と述べていました。
※防護服支援プロジェクト https://bougofukushien.com/news/59/
矢野がこのところ聞き込みしているのはお医者さん。6、7人に聞いてますが、医療崩壊の何が問題?ということで、「崩壊は様々あるが、小さい診療所だと、診療報酬3・4割減の上に、消毒(アルコール綿)や各種医療用品の高騰があり、これだけでダメージ」。さらに防護用品の優先供給は大病院ではあるが、中小規模ではなく、医者1、看護師2、事務1のような所では調達に苦労している、とのことでした。
さらに発熱者の外来をやっている所は「予約受け、駐車場で窓越しに看護師さんが聞き取り、別室の外来診察室に案内し、マスク・ゴーグル、フェイスシールド・防護服(100円カッパで代用)来たお医者さんの診察」という状況とのこと。外来の時間や動線を別にするようだ。「とにかく、手間がかかるよ。それで(怖いけど)カッパはまた使うとのこと(「コロナの疑い」の患者さんが出るまでは使うようだ)。
こんな状況で「一般市民ができる応援は?」と聞いてみたら、小さな病院・診療所でも感染者がでて、医師が健康でもスタッフが感染したら、それで人数少ないからすぐ休業とかになる。訪問診療もだめになる。だから、そういう身近な町医者をどう守るかというのもある。自作でも防護用品がある程度ストックがあれば・・・。さらに、医療的ケア児(気管切開して人工呼吸器装着した子)や在宅医療・看護をやっている家族にもアルコール綿とかがない。自力で確保している。
-じゃ、そういうものを、自宅にストックしているもので寄付してもらえばいいんですねー
という話になり、冒頭の山中さんに話して、防護ガウン・・・となりました。これから、
①医療機関、訪問看護、在宅介護などの事業所にアンケート
②調達方法の検討
③HPでの公開、集積、配布
④第2波パンデミックへの備蓄
をやろうと思っています。
市民の力で集め、応援することで医療・介護の応援になるというところ。いつもは100円カッパ数枚でいいですが、第2波になれば1日50枚・100枚とかになってしまう。
そして、医療や介護や保育は密にならざるを得ない職場。そうした人への応援では、ネットで安易に皆が調達してしまうと、市場の品物がなくなってしまうこともあります。家にあるもので「当面は使わないなら、それを寄付して」という風にしたいなと思います。
それにしても、すぐに作ってみるおばちゃんのボランティア精神には触発されました。本格稼働は来週以降です。(や)