対象者+かかわった人が好い変化を生む=ボランティア醍醐味

 

 【2020/1/7】 當真昇吾(とうま・しょうご/ラジオ学生)+小林芽衣(コメントお姉さん)+矢野正広さん/た助っ人さん=NPO法人とちぎボランティアネットワーク理事長)

 

 1/7みんながけっぷちラジオ新年最初のゲストは、なんと矢野正広さん。いつもはコメントおじさん役ですが、今日は特別に「矢野さんってどんな人?」とか、過去の事績・経験とか、とちぎボランティアネットワーク(以下Vネット)のことについてお聞きしました。

 

●「対象者だけでなく、関わった人に良い変化があること」が大事。

 矢野さんは高校の頃からボランティアをやっていて福祉系大学に進学。学生の時は自主広報紙を発行したり、難民問題でNGOと一緒に自主的にスタディーツアー作ったり…していたそうです。卒業後は障害者作業所、有機栽培の農家の見習いのあと「NGO/NPOのための編集プロダクション」を自営。重度障害者の自立生活運動も同時に行っていたそうです。阪神・淡路大震災のあった1995年にとちぎVネットを設立し、事務局長になり現在に至る…ボランティア歴42年!だそうです。現在のとちぎVネットは、子どもの貧困のことや、フードバンク、ラジオの運営など、こっちもいろいろやっています。

「やりがい」について聞くと、矢野さんは「協力してくれた人たちがハマった時、とのこと。

 私(=とうま)その言葉に少し衝撃を受けました。普通はボランティアって「運営する人」や「その対象」に注目がいきがちですが、矢野さんは「対象者だけでなく、そこに協力してくれた人たちにも、何か良い変化を生じさせることがボランティアの醍醐味であり意義だ」と考えているんだなと。

 これはきっと、様々なボランティアの企画・運営をしてきたからなのかもと思いました。私もボランティアやったら「参加前」と「参加後」での自分自身の変化について観察してみようと思いました。もしかして“変化”に気付いた時、ボランティアの虜になってたりして!!

  

●「社会の変容」を捉えて、未来予測&アクション!

 自身の今後について「年も年だし、あと10年くらいが限界」という矢野さん。では、この残りの10年で何を行っていきたいのか。矢野さんは「Vネットの活動に関わってくれている若い人たちが(社会的意義がある)やりたいことをやり、Vネットの活動の幅を広げてほしい。そのお手伝いを今後していけたらいいね」と話していました。

 現在、このラジオをはじめ、地域の子どもを招待した「子ども合宿」の開催など、数多くの学生・ワカモノがVネットの活動に携わっています。この話を聞いて、私もその中の1人として活動の幅を広げていくのはもちろんのこと、Vネットの継承についても考えていく必要があるなと感じました。

 矢野さんは「SDGs(※)など、この10年で、やらなければいけないことは確実に変わってくる」と社会の変容について、ラジオ内で何度かお話をされていました。社会の動向を確実に捉え、未来を予測していく。そのスキルが私たちに求められていると今回の収録から感じました。社会が変われば“がけっぷち”も変わっていきます。社会の変化を捉えるためにも、今後もこのラジオから目(耳)が離せませんね!

 改めまして、新ラジオ学生、沖縄出身の當真です。にふぇ~で~びる(沖縄の方言で

”ありがとう”)。これから1年間よろしくお願いいたします!(とうま)

 

※SDGs:持続可能な開発目標。「2030年までに17の目標(160項目)を達成しないと地球(地域社会)そのものが持続できなくなる」という国連で決めた国際社会共通の達成目標。