【サバイバーに聞く①】不登校から脱皮の16歳。今は、みんなに元気と希望を届ける。

 

 今週と来週はサバイバー(生き残り)に聞くと題して、(元)当事者にきてもらいました。1月14日は「ひよこの家」の卒業生で今16歳の野澤こなつさんでした。

 

ひよこの家=「学校復帰を目的にしない」町営フリースクール!

 もともと体調が悪くなりやすかったこなつさん。保健室にいることも多かったのですが、中1の夏休み明けからは学校に行かない日々が続きました。そんなときにお母さんから進められたのがこのひよこの家! 最初は乗り気じゃなかったこなつさんでしたが、いざ行ってみるとスタッフさんの空気感と通ってる子たちの笑顔で、即、通うことを決めたそうです。ひよこの家では自分の好きなことを好きな時間にできるそうで、みんなでトランプをしたりバンドなどもしてたと笑顔で話してくれました。そのようなありのままの自分で楽しくいれる空間ってなかなかないし、とても大切だな〜と思いました。

 「ひよこの家」は高根沢町が運営する“フリースクール”。教育委員会の直営ですが、ポイントは「学校復帰を目的にしない」学校=居場所なのです。15年以上前に作られました。

 

「夢フェス」…自分の夢を叫んで、みんなが認め合うイベント

 ひよこの家や、「どんな自分でも受け入れてくれて応援してくれた」家族の支えで不登校から脱皮したこなつさん。現在はお母さんと一緒に不登校の親子のためのイベント「ing」を開いたり、中高生が自分の夢を叫ぶ「夢フェス」の運営にも関わってるそうです。私も参加して叫んでみたかったな〜としみじみ思いました(笑)。自分の夢を叫んでそれをみんなが認め合うイベントなんて素敵すぎます!

 

悩んだ時間も大切だった。

 辛かったことも含めて今は全部に感謝しています。こんなに素敵な人にたくさん出会えたからです。今悩んでたり苦しい思いをしている人も、その時間も大切だからゆっくり自分らしく、そして好きなことをとことんやってほしい。そう話してくれたこなつさん。

 16歳の言葉とは思えないくらい、深くて芯の通った志を感じました。そんなこなつさんのキラキラ笑顔と明るさに私も元気と希望をもらいました。(学生パーソナリティ:おおつかなな)