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編み物・裁縫などが社会参加の小さなステップ

 あけましておめでとうございます。2020年もみんながけっぷちラジオをよろしくお願いします。

 12月24日のラジオ、ゲストは一般社団法人栃木県若年者支援機構「てしごとや」の大藤園子さんでした。

 

社会に出ていくための、小さなステップをつくりたい

 「てしごとや」は、ひきこもりだった人や、社会参加に不安がある人の就労支援をしています。誰でも、就労経験が0の状態から急にがっつり働くのは大変だと思います。ひきこもりや社会参加に不安があるような方はなおさらです。今まで家にずっといて、急に働いてもついていけず辞めてしまうこともあります。就労するにあたって、その「準備」をする場がないのです。そこで、就労準備の場として登場するのが「てしごとや」。

 若年者支援機構には元々、ひきこもりや社会不安があって「アルバイトでも正規雇用でも、働きたいけどちょっと難しいかな」という人たちの相談に来る場がありました。しかし、「相談」からいきなり「仕事」へ移行するのは大変。そこで、その準備として「決まった場所に来て何か自分にできることをやる場所」を作ろう。そうした思いから、「てしごとや」を始めたそうです。現在は木曜と金曜の午前10時から12時と、午後1時半から3時半に行っています。やることは編み物とか裁縫とかだそうです。

 仕事をしたことがない人は、自分には何ができるかもわからないことがあるそうです。そこで編み物を初めてやってはまったり、それで自分で作品をつくりたくなって、自分で作った作品をイベントとかで売ることもあるそうです。そうして自分に自信をつけ、もう少し長く働きたいと思って違う中間就労に行ったりバイトを始めたりする人もいるそうです。

 

100年前、雇われて働くのは10人に1人

 大藤さんは「社会参加=雇われる」だと思ってないそうです。「いろんな社会参加の仕方があって、そのなかに雇われるがある。自分で仕事はじめてもいい。今は自分で作ったものを通販で販売できる」とのこと。100年くらい前までは一家で稼ぎにでるは10人に1人だったと大藤さん。あとは畑で作物を作ったりとか、着物を縫ったり。だれもが就職、採用されるのは案外最近のこと。本来人の役割はたくさんあって、色んな利き手をもっています。社会がどういうふうにその人の個性うけとめ活用できるかということも大切だと大藤さんは言います。

 また、大藤さんは週末には別のお仕事をしているそうです。「ソットヴォーチェ」というハーブショップを経営しています。「ソットヴォーチェ」は音楽用語で「ささやくように」という意味。日光駅から近いところにお店を構えています。ドライハーブやスパイスを売っていて、お客さんの好みや気分で組み合わせを作るそうです。一番おもしろい注文が「恋愛力が上がるハーブがいい」だそうです。

 「てしごとや」の前身で「ピアニッシモ」という場所がありました。こちらは月1回、若年者支援機構の場所を借りて行っていたものだそうです。この「ピアニッシモ」をやっている時に「なにか仕事がないか」と思い、「ソットヴォーチェ」で売ってるブレンドハーブの袋詰めをやってもらったそう。当初全く関係のなかった「てしごとや」と「ソットヴォーチェ」がいつのまにか繋がっていたそうです。

 今後の目標は、「てしごとや」を続けていくことだそう。現在は約30人の登録があり、「その子たちのための場所をなくしたくない」と話します。また、ハーブショップも続けていきたいとのこと。パラレルキャリアという(1つの会社だけでキャリアを積むのではなく、自分のなかにいろんなキャリアを作っていく)働き方をして、今の取り組みを続けていきたいそうです。

 

感想:大藤さんありがとうございました。「働く」までには小さなステップが必要な人がいること、また働き方は様々で、雇われるだけじゃないというところがポイントだと思いました。その人に合った形で、少しづつ社会参加に近づいていくことが大切。私自身も、働き方を柔軟に考えていきたいです。(こばやしめい)