災害「広く早く」⇒「深く長く」に局面が変化

水曜(11/13)の県の情報共有会議では大枠ではニーズ(困りごと)の変化があると認識されました。

 

①ボランティアが大量に必要な時期は1か月で終わりつつある⇒これまでに全県で1万6000人来たが、本当はその3倍から5倍来ないとだめだった。

②畳の家では床板を外し、泥の撤去をするには人が5~10人チームで行く必要があるが、(ベタ基礎の)フローリングの家では点検穴をあけそこから1・2人で潜る必要がありそうした人が継続的・大量に必要になっている。このような家が手つかずになりつつある。

③ボランティアがあまりにも少なかったので、(ボランティア投入による)ニーズ調査も満足にできていない所(宇都宮など)もある。ボランティアが来ないので、高齢者・独居・障害世帯などを優先せざるを得す、このことでVCを運営する社協職員に負担がかかり疲弊している。

 ボランティアの派遣を約束できない⇒調査の縮小⇒活動の萎縮・広報の萎縮、など悪循環が生まれている。

今後)

●ニーズ(困りごとは)今まではこちらが想定した「泥だし」だったが、これからは、困りごとが一人ずつ違ってくる。ニーズも局面で変化する(例/屋内泥出し⇒庭の泥⇒側溝⇒農地)。また乾燥までに1ヶ月、家の修理はその後となるので、最速でも2,3か月とのことです。冬の間床下を乾燥させている家に暮らすので、寒さ対策も必要です。

●さらに応急修理の具体的な手続きの中で、土地だけ借家人は応急修理すべきか、など法律問題など弁護士・建築士に相談したいという人もいる。

●ボランティアが来なかったので積み残しの潜在ニーズが沢山あり、これをどのようにやっていくか、また床下浸水の家でも壁の断熱材が水を吸ってカビが発生したりする。その意味で点検などの注意喚起がもっと広範囲に必要なのではないか(県内:全半壊1229、床上6727、床下6393、合計1万4351棟) こんな状況が話されました。

(態勢の変化)

■ 今後、ボランティアが大量には来ないことから、社協だけでなく民間の企業・NPO・ボラサークルなどの連合体で新枠組みのVCを開設するという先行事例が提示。仕事は添付図のようにいままでは一番上の「清掃」だけじゃなく、「食事、啓発、見守り、心のケア」など多岐になっていく。

■ もう一枚の図は九州北部水害の時のニーズの変化で、その対応姿勢は「広く・早く」⇒「深く・長く」になっていく。

 まずは、以上を、この会議に来ていなかった支援者に伝える必要がありますね。(や)