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話すことでホッとできる親への支援。行こうと思ったら行ける安心感が大切!

 11月13日のラジオ、ゲストは日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーで、ほんわかテラスを運営する濱口浩志さんでした。

 

うつ病がきっかけで心理学と精神保健福祉士の勉強

 濱口さんは現在、宇都宮市内で心理カウンセラーとして活躍しています。濱口さん、以前は関西で別の職に就いていました。13年勤めた会社から転職したことを機に、栃木県に住み始めます。転職してから「早く成果を出さなければ」という焦りから、転職して1年でうつ病になってしまいます。転職後このようなストレスでしんどいと思い始めた頃、心理学を学び始めます。「心理学を学ぶと自分の役に立つんじゃないか」ということで勉強を始めたそうです。

 また、濱口さんは精神保健福祉士という国家資格も持っています。精神保健福祉士はいわゆる「精神科のソーシャルワーカー」。精神疾患を持っている方の生活をサポートする専門職の資格。この資格を取ろうと思ったきっかけは、自身のうつ病の経験。精神科でうつ病の診断を受けると、投薬や心理カウンセリングへ繋げることが通常多くあります。しかしこの他にも困っている人をサポートする行政・福祉・保険の制度があります。心理面だけでない、制度の側面からもトータルでサポートしていあないと、生活は成り立ちません。「この人にはカウンセリングも必要だけれど、こういう制度にも繋げられるといもっといい」このような支援に濱口さん自身助けられたそうです。

 

親同士、話すことでホッとできる

 心理カウンセリングの傍ら、ほんわかテラスを運営しています。ほんわかテラスとは、不登校や主に若年者のひきこもりを持つ親の居場所のこと。親御さんが自由に来て、自分の思いとかを打ち明けたり話をしたりして、気が楽になってもらえる場所だといいます。申し込みは不要で、入退室も自由。行こうと思ったときに行くことができます。年末年始や第一水曜日を除く、毎週水曜日の午前10時から昼の12時まで、さくら市の社会福祉協議会で開催されています。つくったきっかけは「親の交流場所を作ってほしい」ということを人づてに聞いたこと。なんとその話を聞いた、翌週からスタートしたそうです。ほんわかテラスに来た親御さんは、同じ利用者と話していることが多いそうです。例えば、「うちの子ゲームばかりしてるけど大丈夫かな」「こういう通信制の学校はどうだろう」とか、情報を交換しているそうです。「話の中で明確な答えは出ないけれど、話していくとちょっとホッとするんじゃないかな」と濱口さん。

 

行こうと思った時行ける安心感

 テラスの利用者は多い時でも5名ほど。その分利用者同士深い話ができそうですね。また、週によっては利用者が0とか1人の週もあるそうです。利用者0人が2,3週続いたこともあるそうです。利用者が0人だと「需要がないのかな」と不安に感じるかもしれません。しかし「行こうと思ったときにいきなりいける安心感を大切にしている」と濱口さん。「毎週水曜日に行けばとりあえず開催されている」ということが大切なんですね。

 かつてのテラス利用者さんからは「自分もこういう場所を作りたいと思って、別の場所で立ち上げている人もいる」そうです。そういう方から、「いつでも帰ってこられるテラスがあるということが、心の支えにもなっています」という言葉をいただいたそうです。子どもやその若者当事者を支援する場所は多く見かけるようになりました。しかし、その親や周辺の人を支援する場所は意外とまだ少ない状況。濱口さんの活動がもっと広まって親や家族の支援を大切にするようになれば、もっと優しい社会になるのかなと思います。

 濱口さんの今後の目標は「近所の頼れるおっちゃん」になること。地域の力が不足している今。「近所頼れるおっちゃんがひとりでもいれば、雰囲気的に連携しあって、問題を未然に防げる地域になるのでは」と話します。相談するかどうかは別にして、確かにいるだけでなんだかコミュニケーションがとりやすくなる人っていいですね!

 

感想:濱口さん、ありがとうございました!ラジオの放送中には、濱口さんに助けられた、お世話になったという方々から多くのメッセージを頂きました。きっと、濱口さんの人柄、親身になって聞いてくれる暖かさに助けられるのだと思います。また、自分が親になった時必ず子どもとの関わりには頭を悩ませると思います。そんな時、サポートしてもらえる場所があるのが心強いですね。(こばやしめい)