元ラジオ学生みずのんに、LGBTカミングアウトその後を聞いてみた!

9月17日のみんながけっぷちラジオには昨年の学生パーソナリティ・みずのんをお迎えしました!

 

カミングアウトの前と後

 

 小学生のころから「男の子」として扱われることに違和感をもっていたみずのんは昨年末に親友や大学の先生に、自覚している性別が女性であることを明かしました。カミングアウトしたことで本来の自分を押し殺すストレスから解放され、以前より自分らしく生きる喜びを感じているそうです。でもまだまだ理解は進まず、受け入れてもらえない相手や就職で感じる障壁の存在はあるとのこと。

 

お互い、どうしたらいい?

 

 最近取り上げられるLGBTというトピックですが、実際に当事者の方を前にするととても繊細な話題であるだけに、普段はゲストさんに質問を投げかけまくる篠原もなんだか緊張してしまいました。でもこの気持ちこそ多様性を認め合う社会の実現のために向き合うべきものだと思うのです。
 みずのんは「同性婚などが認められるといいよね」などと当事者でない人がいうことにどう感じるかという質問に「自分の意見としては、その言葉が心からのものであればうれしい。でも、単にもし空気を読んで言っただけなら嫌かな」と答えてくれました。このコメントには私はドキッとしてしまいました。なぜなら、私は同性婚など認められるといいなと思っているけれど、心の底から当事者の気持ちに寄り添えている実感がないからです。正直にいうと自分の性別に違和感を覚えたり、同性とされている人を好きになったりするイメージがつかないから、本当に正直に、正直に言うと、LGBTの方に対する制度の理想はわかりません。でも、きっと当事者の方は制度が変わることを望んでいる、そのことが感じられると、つい「叶うといいね」と言ってしまいそうな気がするのです。マイノリティとして辛い思いをしてきた方々に、「わからない」というのはひどく冷たいことをしてしまう気がして、傷つけたくなくて……こういう思いやりとも言える遠慮が議論や理解を遠ざけてしまっていると痛感する番組になりました。

 

みんな「普通のひとり」

 

 みずのんは繰り返し「普通の一人の人間としてみてほしい」と教えてくれました。私たちは子どもの頃から相手と話し合って理解し、理解できなくても理解しようとしてきたはずです。LGBT当事者の方とも話し合う勇気、聞いてみる勇気、答える勇気がゆっくりでも育っていくといいなと思います。(学生パーソナリティつむぎ)

次回(9/24)のラジオは外国人との共生がテーマ。「やさしい日本語」の普及などをしている宇大・地域デザインセンターの坂本文子さん&学生カサハラです。お楽しみに!