「子どもも、お年寄りも来る」新しくて懐かしい?のどかの食卓!

 723日のみんながけっぷちラジオは社会福祉法人ふれあいコープから砂山早苗さんにお越しいただきました。子どもも大人もみんなで作って大勢で食卓を囲む、そんな新しいけれど実は懐かしい取り組みについて伺いました。

   

子ども食堂とはひと味違う?地域の食卓

 地域の人が集まって一緒に食事をすると聞くと、広く知られるようになった子ども食堂を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ですが、こちらののどかの食卓では、金曜日の夕方4時から子どもに限らず、お年寄りばかりでもなく、お母さんとくる小学生から、友達同士でくる中学生、お一人、またはご夫婦でいらっしゃるお年寄りまでが一緒に夕ご飯をいただきます。

 オープンしたのは昨年の720日。ちょうど1年が経ち、すっかり地域の人に愛される食卓になりました。のどかの特徴は事前の予約は必要なく、ふらりと来ていいこと。始まった頃は何人の人が集まるかわからず、準備する量に困ったこともあったそうです。そんなときは知恵で対抗! 例えば多くの方が来てもどうにか分け合えるようにハンバーグよりはミートボールなど砂山さんはじめ職員の方の知恵が光りました。お料理のお手伝いをして、わいわいとお食事、そして食後の歓談。ふと隣の部屋を見ると、ご飯を終えた子どもたちが宿題をしていました。

  

年代ミックスの食卓、実は自然?

 社会福祉協議会が提供する高齢者向けの食事会、NPOなどの地域組織が運営する子ども食堂など、核家族化や都市部への人口流出からくる子どもとお年寄りそれぞれの孤食の問題へは様々なアプローチがなされています。しかし、その両者をつないだ空間は実は珍しいのではないでしょうか。かつてはお仕事にでた両親に代わって子どもとおじいちゃん・おばあちゃんが一緒に夕食を過ごすこともよくある光景だったそうです。食事を作り、食べるなかで料理の知恵や工夫を学び、子どもの明るい声とお友達ともおしゃべりから元気やエネルギーを充電!密やかだけど、こんなに支え合いがあふれる空間他にはない!!

 他にも、授業やアルバイトで食生活が乱れてしまいがちな大学生が加われるような地域の食卓があったらすてきだな、と思いました!(学生パーソナリティ篠原紬)

 

次回のゲストは、自然体験を軸に里山の中での乳幼児教育を行う「空と森の幼稚園あいうえお」から栗田しのぶさんにお越しいただきます。