里山・やばいです!
4月30日のみんながけっぷちラジオは、第5週目のコメントおじさん塚本竜也さんに「たすけっとさん」としてお越しいただきました。塚本さんはNPO法人トチギ環境未来基地の代表で、若者を中心とした森づくりを行っています。
未来基地では「若者を中心に手入れができずに荒れてしまった森林や里山を整備する」活動を行っています。日本の国の7割を森林が占めていて、さらにその半分以上が私有地のため、土地所有者の高齢化で管理が不十分になったり、子や孫に所有権が移ったときに境界がわからず、放置林になったり…と大変! この問題を背景に「未来を担う若者が森に親しむ経験を手にできるように」活動しています。
里山はお役御免?そんなことないはず。
…「森の幼稚園」、「子どもの里山」はどう?!
かつては薪や落ち葉を燃料や肥料に使うことで、里山の恵みを生活に活かしていましたが、経済や技術の進歩で里山は必要性を見いだされなくなっています。トチギ環境未来基地などの環境系団体は、里山に新たな価値を与えようという取り組みをしています。例えば「森の幼稚園」、「子どもの里山」。都市化が進んで、自然に触れることなく育つ子どもに野山で過ごす経験を提供しています。(茂木町/森のようちえん・やっほうの森)
SDGsは環境ワードじゃない。「貧困・教育・ジェンダー・まちづくり・気候変動」もある。
「再生可能エネルギー」「持続可能な開発」「SDGs」。こんな言葉を最近よく耳にする人もいると思いますが、今回はラジオで話題になった「SDGs」についてまとめます。
環境がテーマの第5週ですが、実はSDGsは環境問題のワードではありません。SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の頭文字で、2015年の国連サミットで採択された目標です。挙げられている17の目標には「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」「ジェンダー平等を…」などの項目もあり、環境は17コ中、4コぐらい。どこかの国や地域が環境や別の地域の生命・資源を犠牲にしながら発展するのでなく、地球のどこでも開発・発展を持続できるような自然資源や精神的充足を手にできるそんな目標です。
宇宙船地球号=呉越同舟で頑張ろう作戦か?!
アメリカの思想家、バックミンスター・フラーが広めた「宇宙船地球号ー地球の資源は宇宙を航行する宇宙船の食糧のようにように有限で、適切な使用が求められるー」の意識を見直して、宇宙船地球号の乗組員である私たちには何ができるのか、とラジオで話したあと考えました。たぶん東洋では「呉越同舟」っていうんだよな、とも。(篠原紬)
なお、今日(5/14)19:00からシノハラ、ラジオやります。ゲストはYMCA塩澤さん+中野コメントおじさんです。