寄付つき商品、27社で89万円!「スマイル日光プロジェクト」

 11月27日のラジオ、ゲストは、日光スマイルプロジェクトの小栗さんでした。日光の印刷会社「成文社」の専務さんをやりながらプロジェクトをやっています。

 

お客も、会社も、地域も良い寄付つき商品

 このプロジェクトは、日光市内の企業の集まりで、企業のCSR(社会貢献)を推進していこうというものです。目玉は「寄付つき商品」。例えば、成文社は「寄付つき名刺」。寄付つき名刺の売り上げ5%を寄付。片山酒造では大吟醸一本につき50円を寄付。エネックスつるやは灯油20ℓにつき10円寄付。小型厨房機器1台につき500円などなど。こういう仕掛けだと普通の灯油よりこっちの灯油買いますよね。これが寄付つき商品の本質だと思いました!

 27社で取り組んでいて昨年集まった寄付額は89万円。地元NPOなど地域の課題解決に頑張っているところに届けられます。NPOに寄付することでいいことをしている人たちの輪が広がっていくと感じます。
 買った人も「寄付しているんだ」という意識が芽生え、会社の存在もアピールできる。そんな有意義な関係構築も生まれています。地元でやるからこその取り組みですね。企業のモチベーションアップにもなっていると思いました。

 

地元の企業は地元のために

「私たち企業が存在していられるのは、必要とされているから。地域なしに企業は成り立たない。だからこそ、地域の発展に貢献し恩返したい」と小栗さん。

「日光市は財政がとても厳しいです。そこを一市民が変えようとしても難しい。企業は市民の集合体。だから、このプロジェクトを通して企業が集まり、社会にインパクトを与えられるのではないかと思い至りました」と小栗さん。日光の未来を担うのは子供たち。特に「子どもの貧困」に企業の仲間で「プロボノ」として取り組んでいると言います。

 プロボノとは、プロの技術を活かしたボランティアのこと。例えば、夏休みに入って給食がなく、新学期が始まる頃には痩せてしまう子どもたちもいます。そこで、調理施設があるお弁当屋さんが、夏休みだけの子ども食堂を開いています。

 色んな企業のスキルが、普段からプロボノで「こういうことができるんだよ」と小出しをする。すると、いざという時に頼られる企業になっているのではないかと思いました。
 最後に、「今後も、活動の幅を広げSDGS(社会の持続可能性)に取り組み、元気を発信していきたい」と熱く語られていました。寄付つき商品、プロボノなど企業だからできることを支援に変えて実行しているところが本当にすごいなぁと思いました。

次回は、株式会社スマイル竜鳳の豊岡さんです!お楽しみに!

(さとうあやか)