電話&オンラインチャットで子どもの声を聴く。栃木でも年間約9000件、「誰かに話したい」子どもがいる!

 9/11のみんながけっぷちラジオ、ゲストはチャイルドライン支援センター代表理事 チャイルドラインとちぎ理事長の松江さんでした。

 

全国2000人のボランティアで電話を受ける

 チャイルドラインは、18歳までのこどもの声を聴く活動をしています。声を受け止め、気持ちに寄り添い、なんでも一緒に考える。今までの電話相談に加え、オンラインチャットでの相談も受け付けています。

 電話の受け手は、全国約2000人のボランティア。養成講座を受ければ、他に特別な資格はいらないそうです。「子どもの気持ちに寄り添う」思いを持ったボランティアが全国で活動しているなんて、素敵です!

 

オンラインチャットでも相談開始

 オンラインチャットを使い始めたのは3年前。きっかけは、「電話だと家族に声を聞かれてしまう」といった、子どもたちのニーズがあったから。確かに、電話する場所に困ってしまいますね…。

「大好きな親に心配をかけたくない」

「自分のプライドがあって、弱みを見せたくない」

子どもたちにはそんな気持ちがあるんじゃないかな?と松江さんは言います。

 また、子どもは「電話より、文字でのやり取りのほうが慣れている」といったことも。もしかしたら、今まで相談したくてもできなかった子どもの声が聴けるかもしれませんね!

 チャイルドラインでは、楽しいこと・苦しいこと・なんでも受け付け。「今日こんな楽しいことあったよ!」との電話もあるそうです。親が仕事で忙しくて話す相手がいなかったり、誰でもいいから話したかったり、そんな子どもが電話をくれます。ほかにも、学校へ行けない悩みや、人間関係のこと、家が経済的に苦しくてバイトが大変、インターネットトラブル・・・様々な内容の相談があるそうです。

 

子どもと同じ目線で

 電話受け手として大切にしていること、それは意見を押し付けないようにすること。なかには「こうしたらいいよ」と説教したくなる電話もありますが、そこはグッとこらえる!一緒に考えて、子ども自身が持っている力をエンパワーメントする存在でいたいと語っていました。「大人が思う”正しい”はあくまでも大人の意見。もしかしたら子どものほうが正しい答えをもっているかもしれない」

 また、大人へのメッセージとして「心にゆとりをもって子どもと接していただけたら」とのこと。子どもの「ねえねえ!」という話したいチャンスを逃さないでほしい。その一瞬が子どもにとってとても大切なのですね。

 

〝辛い一瞬〟で思いつめないでほしい。

「辛い”一瞬”で思いつめないでほしい。その辛さは一生は続かないから」。「多様性を認め合える社会になってほしい。子どもたちがいろいろな生き方を学べるようになってほしい」そんな力強いメッセージをいただきました。

   栃木でも年間8000~9000件。全国では20万件ほどの電話があります。声を聴いてくれる場が、子どもたちにとってとても大切なのだなと感じました。身近に出会った子どもの声も大切に受け止めていきたいなと思いました!

 松江さん、たくさんのお話をありがとうございました。リクエスト曲も、どれもステキでしたね!まさか、ツルタハルさんご本人からメールが来るとは思いませんでした!ありがとうございました。

 次回のゲストはパーソル・キャリアコンサルティングの福山さんです。お楽しみに!(みやさか)