若者のこどくにじっくり向き合う。寄り添う。

 8/14(火)のみんながけっぷちラジオ、ゲストはNPO法人キーデザイン代表理事 土橋優平さんでした。

 活動は主に2つ。まず、不登校で苦しんでいる高校生の支援。もうひとつは「生き方の学校」のライブ配信。生き方に迷う高・大学生向けに、先を歩む先輩の経験や失敗のお話を配信するもので、月に1.2回行っています。「高校生、大学生になるとさまざまなことを自分の頭で考えられるようになり、周囲からも大人扱いされる。それでも悩んでしまうときもある。先輩の生き方を知ることで、少しでもヒントになれば。」と土橋さん。

 

不登校は不幸じゃない

「不登校は不幸じゃない」とは、8/19(日)に全国100か所で同時開催されるイベントです。不登校を経験した当事者が声を上げて開催に至ったそうです。キーデザインでは宇都宮部門を担当し、不登校を経験した先輩2名のお話を企画しているそうです。

 不登校の方や過去に経験した方にお話を聞くと、苦しみのタネは、学校・親など周囲から「普通」を求められること。周囲の期待と自分とのギャップを感じてしまう。土橋さんは、「そのままでいいんだよ。」と言ってくれる第3の居場所の必要性を強く語っていました。

 「地域づくりや地域包括のシステムはできあがってきているが、現場で実践する人はまだまだ少ない。土橋さんのような人が増えていけば。」とコメントおじさん。

 

寄り添うことの大切さ

 こどくを抱える若者の支援を始めたきっかけは、学生時代、自分自身に居場所がないと感じてきたこと。自分の過去の辛さと向き合ってきたからこそ、同じように苦しんでいる人の気持ちに寄り添えるのですね。

 若者との関わりで大切にしていることは、「とにかく聞く」こと。目的はアドバイスすることではなく、その人自身が自分の悩みや状況に気づけるように促すこと。「誰かに原因がある」と思って相談しに来る人は、実は自分の原因に目を向けられていないことがあるようです。「その人自身の内面にじっくり向き合う第3者が必要であり、そういった役目を果たしていきたい」とおっしゃっていました。

 

土橋さん、貴重なお話をありがとうございました!興味がある方はキーデザインのTwitterやFacebookを

チェックしてみてください。

次回は宇都宮共和大学 蟹江先生です。おたのしみに。

(みやさか)