足尾の山に緑を取り戻そう。

 7月31日のラジオゲストは、「NPO法人 足尾に緑を育てる会」より長野さんでした!

 

足尾の山に100万本の木を植えよう

 この会は、約20年前から活動が開始しました。足尾の山に自然を取り戻すために、県内外・大人から子どもまで多くの人が植樹活動をしています。なんと、参加者の約7割が小中学生なのです!スローガンは、「100万本の木を植えよう」。100年など期間で定めるのではなく、ずっとずっと継続して行わなければならない、という思いが込められています。また「こころに木を植えよう」もスローガンとして、活動しています。

 

足尾の”はげ山”ー2500ヘクタールの土地が荒廃

 そもそもなぜ、植樹をするのでしょうか?さかのぼること明治時代。銅山ができた!ということで、静かな山村だった足尾に、なんと3万人もの人が住むようになりました。銅の製錬のときに工場から出る亜硫酸ガスや、鉱山の坑道作り(のべ1200km!)&燃料のための森林伐採によって足尾の山は荒廃し、土も植物もなくなってしまいました…。2500haもの土地が荒廃したそうです。

 

たくさんの人、植物、動物のかかわり

 地道な活動により、今では2500haのうちの約半分が草地になりました。植樹には1年間に12000人ほどの人が、16000~17000本の木を植えてもらっているそうです。苗木は、3年で50センチほど成長したものを植えます。10年くらいたつと「森っぽく」なるようです。じっくり、継続的なかかわりが必要なんですね。

 木の種類は、どんぐり(コナラ、ミズナラ、クヌギ)やエノキ、オニグルミ、トチノキなどさまざま!苗木を持ってきてブルーベリーを植えた方もいるようです!「夢を持って植えてくれたら」と長野さん。

 動物は、シカ、キツネ、タヌキ、カモシカ、サルなどが見かけられるそうです。自然が取り戻されてきたからでしょうか(^^)

 活動をして感じることをお聞きすると、

体が自然の中にあると感じるだけでうれしい。また、植樹に来てくれたご高齢の方が『体が動く限り毎年来ます!』と言ってくれた。そんな人との交流もうれしく感じる」のだそうです。

 

足尾の山、行ってみたい!そんなあなたは

 毎年4月に植樹デーがあり、だれでも参加できます!また、4~10月間に常時、植樹を行うことができます(団体さん向け)。

 また、山の整備(草刈りなど)のボランティアも募集中です!もしかしたら、シカやサルにも会えるみたいです!!普段見られない足尾の姿が見られるとのこと。詳しくは「足尾に緑を育てる会」のホームページをご覧ください。

 

長野さん、たくさんのお話をありがとうございました!リクエスト曲の「備前立山」もステキでした♪

おまけ…長野さんにご紹介いただいた映画「遠雷(えんらい)」。

宇都宮が舞台になっている、トマト農家のお話です。

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来週のゲストはVネット職員 大澤さんです。おたのしみに!

(みやさか)