言葉や気持ちの壁を乗り越えて

 7月24日のラジオ、ゲストは「デックタイグループ」のラタナポンさんでした。外国ルーツの子どもたちの課題について根掘り葉掘りお聴きしました~!

 抱える課題とは?

 日本に来ても、言葉がわからない、書けない、読めないとなると正規の仕事には就きづらく、非正規が多いそうです。すると、給料があまりもらえなかったり…、社会保障がなかったり…、ここから子どもにまで色んな問題が広がっていきます。外国ルーツの子たちは、中学校以降は「教育も自己負担」。となると親の収入がないと進学が難かしいし、塾に通えるお金はないし、高校卒業できても、その子も非正規雇用になり・・・。貧困から脱出しづらくなり、貧困の世代的連鎖につながってきてしまうそうです。

 タイ人の暮らしを全力サポート!~場づくり~

 ラタナポンさんは、在日タイ人の生活全般を支援しています。そのほかにも、日本語教室、タイ語教室(日本生まれの子ども向け)、言葉は通じなくても音楽で通じ合えるということでタイ人と日本人で構成されたバンドを作ったり、ふれあい家族というイベントを開き、国際結婚の人たちが困っていることを言える場、仲間作りができる場も手がけています。

 「デックタイ=子どもの支援」がはじまり

 デックタイの「デック」は、タイ語で「こども」という意味。日本で生まれたタイと日本のハーフの子は、日本で生活をしているためタイ語が話せなくなるります。両親の故郷のタイへ行き、祖父母との会話ができなくなる。そこで、日本語を教えるだけでなくタイ語を教える教室も開放したことが活動のきっかけとなったそうです。

 今後は、日本だけでなくタイにも「デックタイ」のNPO法人ができたので、日本にいるハーフの子、タイにいるハーフの子など色んな状況があるので、それぞれに合わせてどちらも支援していき、言葉だけでなくタイの文化も教えていきたいと話していました。

 最後に、「もう少し、外国人のための制度を整備して欲しい。差別をしないで、言葉の壁や気持ちの壁を乗り越えて触れあってみて話しかけてくれたら嬉しいです!」と語っていました。

 外国ルーツを持つ子どもたちに、勉強しやすい環境をつくることで(日本企業が求める)グローバル人材になります。正規雇用で母国語しか話せない両親を助けることもできる。貧困に陥りやすいところから脱出することができるのかなと思いました。

次回のゲストは、足尾の緑を守る会の長野さんです!お楽しみに~(さとうあやか)