[今日一日」を仲間と乗り越える。「依存物から遠ざかる技」を身につける

薬物依存症って「治る」じゃなく「回復」っていうんですよ。

 今回のラジオのゲスト、蓮(れん)さんから、依存症は「治らないと認めること」から始まると教わりました。だから、回復という言葉を使うそうです。はて、一体どういうことなのかブログと共に振り返ってみましょう。

 

女性シェルターとは??

 薬物から離れようと頑張っているとき、女性は男性に、男性は女性に、依存しやすいそうです。そのため、男性と女性で施設を分けて回復を目指しています。

 女性シェルターでは、まず、同性の女性の仲間に心を開くことからプログラムが始まります。薬物依存は治るではないため「毎日やめ続ける」ことを続けています。つまり、「今日一日やめる」を続けていき、結果的に「やっていない期間」を作り出し、自信につなげるそうです。これを認知行動療法といいます。

 

話す、聴くが回復の第一歩

 ここでは、毎朝テーマにそって「自分の話をする」ミーティングの時間があります。お互い仲間の話を聴くことで「今まで自分の気持ちの中にあって言語化できなかったこと」を、仲間が言語化してくれることもあるそうです。自分が話しているときに仲間がうなずく様子を見て「心の中で共感してもらえている! 自分1人ではなかったんだ」と気付いていくそうです。そして、その中でお互いを知っていき、打ち解けて行くそうです。

 

体の状態を把握することが大きな鍵

 蓮さん自身、薬物依存者です。使いたくなる前の対処ができていなかったため再発してしまったこともあったそうです。そこで、先ゆく仲間(=先輩)に、どうやったらやめ続けられるか?対処の方法を聴いたところ、「体の状態を常に知っておくこと」、「自己以外の所に集中できるような、趣味を作ること」が大切なんだそうです。

 たとえば「自分は気圧に左右されやすい」と自覚していると、ある日マイナス思考になってきて「あれ、自分、変だな…」と思ったとき気づいて「気圧が下がっているからだ」と考え、切り替えができるそうです。

 蓮さんの対処法は、自分の好きなことを沢山書き出して、自分が詰まる前にやりたいことをやって自分を上手くコントロールしているそうです。

 

「仲間」と「自分を客観視する」が重要

 最後に仲間・予備軍の人へのメッセ―ジとして、「ダメなときもあります。ありのままを受け入れてください。苦しんでいるとき、困っているときは一人で抱え込まずに克服している人が必ずどこかにはいるので、安心・安全な場所に助けを求めてください」とのこと。

「薬物に困ったときには、県内・県外問わずどこでも迎えに行きます!」とお話しされていました。

 薬物依存に限らず、誰かに相談すること、そして、自分自身を客観的にも見られるようになることが大切なのだなと思いました。

 一般の方もDARCで行われているような形式のミーティング参加できるそうです。「NAミーティング」で検索してください。

  次回は、リ・スマイリーの山口さんがゲストです!お楽しみに~!(さとうあやか)