「やめ続けようと思っている仲間」と、一緒に止め続ける。

 4月10日のラジオ、ゲストは栃木DARCの栃原さんでした。

そこでは、薬物依存症者がリハビリし社会再参加できるような手伝いをしています。DARCは全国に100か所以上ありますが施設によってプログラムは様々。栃木DARCでは(薬物からの抜出し度合)段階で施設を分けていることがポイントだそうです。

「してもらったこと」を返したい。

 栃原さんは覚醒剤の経験があります。DARCに入寮し仲間からの支援を受けて回復した1人です。、「してもらったことをこれから来る人にしてあげたい」し、「DARCの職員になったら薬を使わずにすむな」と思って今があるとのこと。

「薬物使わなくてもハッピーで居られる方法」を知る

 話を聞いていて耳に残ったのは「家族教室」と「家族支援」。やはり最初の居場所は家族なんだなと思いました。

「でも、実際に自分の子供が薬物依存になったら、冷静に考えられず感情が先走ってしまう」と栃原さん。家族も、薬物をやったら刑務所としか知らない、本人は出所・薬物・・・の繰返し。困り果ているケースも多いそうです。

「薬物を使わなくてもハッピーで、今からでも充実させられる」と気づかせることが重要で、「そうすればとまる」ということを家族にも知ってもらう必要があると話していました。そのために、本人が回復を頑張っているときに家族教室を開き、第三者が介入して家族の持っている負の感情をうすめていくこと、そして今後、家族としてどうしていくか考えるようにしていくそうです。

 顔つき」が変わる瞬間

 DARCに来る人は、自分のことさえ信じられなくなっていたり、薬物を(快楽目的ではなく)現実が苦しくて逃避するために使っている人が多く、そんな人たちが病だと知り回復した沢山のモデルに会い、生き方を変えてもいいのかもしれないと信じられるようになってから人の顔は変わるそうです。そして、職員になりたい、一緒にやりたいと言ってくれたことが原動力になっているそうです。

 最後に「薬物依存から回復しようと頑張っている人もいます。施設見学も受け入れているの怖がらずに見てほしい」と語ってました。自分の経験を活かし当事者だったからできることを大切に、そして「入所してくる人をやめ続けようと思っている仲間だから信じて寄り添っていようと思い活動に励む栃原さんはすごいなと思いました。

 次回のゲストは月の家の美帆さんです。お楽しみに~!!(さとうあやか)