“関係人口”で田舎に第2の故郷をつくる作戦

 1/30のラジオ、ゲストは塚本竜也さん。トチギ環境未来基地のボスです。他にもVネットの理事や若年者支援機構、福島の津波被害海岸林の植樹など様々な活動をしています。

 大学は林学部。日本は海外の木材ばかりを使うため、身近な国内の山の整備が行き届かない。「そんなニッポンの森をなんとかしよう!」と思い、沢山の森の恩恵を知ってもらい、できる人が時間とエネルギーを持ち寄る。「お金だけではできないことやれたららいいなぁ」と、ボランティアにつながり、今に至る、だそうです。

 未来基地では3か月間、色んな国の若者が宿泊して共同生活をしながら、日中は森づくりをするワークキャンプを行っています。「山は大切! と頭ではわかっていても、実践での気づきや学びは大きい」といいます。「海外もいいけど、日本の中山間地域に行けば若い人とは全然違う価値観や生活スタイルの人がいる。そういう中に飛び込むとすごく鍛えられる」と。

 日本の面積の7割は中山間地域。しかし人口は7分の1。少子高齢化・過疎化が進み、限界集落(65歳以上の人が50%以上の集落)が急増中。過疎の村では担い手をどんどん失っていて、どうやって生活=村を維持していくか、パワーある若い担い手を増やすかが大きなテーマです。

 解決策の一つは「関係人口」です。まず、観光としてその地域に訪れて「交流」。次にその地域には住んでないけど、地域に溶け込んで「何かを手伝ったり担っていく関係」の人。

 「そこには、地域とそこに関心のある人をつなげるような仕掛け、間に立つ人が必要。トチギ環境未来基地は、そんな役割を果たしていきたい』と塚本さんは熱く語っていました。

 私も一応、若者として都会へ魅力を感じる気持ちもわかります。でも関係人口になって、第二の故郷を作って、いざという時に頼れる場所を作ることも大切だなぁと思いました。彩り溢れていた塚本さん、ありがとうございました。来週のゲストは、民生委員の菱沼さんです。お楽しみに?!!(さとうあやか)