ボランティアにできること、それは「個別の支援」

1月16日のみんな崖っぷちラジオ、テーマは「ボランティアの伝説」。ゲストは、23年前、駆け出しの記者だった頃、ボランティア三昧だった佐藤洋さん。当時のボランティアはどんなだったのか、お聞きしました。

 阪神淡路大震災が起きた頃、「ボランティア」という言葉も浸透しておらず、義援金を贈る仕組みしかありませんでした。そこで、Vネット(の前身)は、日本初「ボランティアバス」の運行を始めました。それまでは、よそ者がボランティアとして現地で活動するということはなかったそうです。佐藤さんも、そのバスで現地に行ったとのこと。当時「ボランティアをしたい人」とニーズ(してほしい)をつなぐ災害ボランティアセンターはなく、「どこにニーズがあるのかわからず、戸惑いが多かった」と語っていました。必要かなと思っても断られたり、喜んでもらえるとも限らず、時には善意の押し付けになっているのではないかと感じたことも…。

 3年後、栃木県で那須水害が発生。阪神淡路大震災の教訓を生かし、Vネットがまたも日本初の「災害ボランティアセンター」を創設。徐々に、災害時にもボランティアとニーズのマッチングが進められ、現在のようなボランティアしやすい環境が整っていったのです。

 佐藤さんは、その頃、障害者の自立生活支援にも携わっていました。そのような活動を通して、災害救援も自立生活支援もボランティアとして参加することで、行政などの制度から漏れてしまったニーズに対応するための個別の支援として個人をサポートできるのではないか?ということに気づいたそうです。

「数字やデータを見ながらではなく個人個人の顔を見て何をしたらよいか考える。支援の仕方は、場所や時間の変化によって変わっていくもの。」と話されていました。

 ボランティアが得意なのは個別の支援、だから、一人の要望に応えていくというのが一番役に立つことなのかも、と思いました。また、そういう個別対応の大きな足し算が「痒い所に手が届く」ということなのだと、佐藤(あ)はいちおう考えました。

 ラジオ初登場で緊張していたのに、洋さんに「綾香の父です」とか冒頭に言われて、そのあとから頭の中が真っ白になり、しどろもどろになってしまいました。(矢野さんは大笑いしてました)ということで、偽お父さん佐藤洋さんありがとうございました。来週のゲストは、うりずんの我妻さんです!お楽しみに!!(さとうあやか)