県内・地域に根ざす食堂特集①「市貝町にて!広がり続ける地域の輪」

 先週から3週連続でみんな崖っぷちラジオ、テーマは栃木県内、地域に根ざす食堂特集!!

 先週のラジオ、記念すべき第1回目のゲストは「市貝町地域食堂」永島さんでした。

 地域食堂は、「NPO法人いちかい子育てネットはばたき」さんの活動の1つです。まず、この団体が設立するきっかけとなったのが、代表でもある永島さんの子育ての苦悩でした。

 もともと保育士だったという永島さんは、お子さんが生まれる直前まで仕事をしていたそうです。新しい命が生まれる希望に満ちあふれていましたが、子育て本番となると現実は思った以上に厳しいもので、直前まで仕事をしていたので近所に作れたコミュニティーはなく、顔見知りのいない町での子育て。初めての子どもなので、子育てのいろはも分かりません。相談しようにもする相手が近くにいるわけでもなく、永島さんはだんだん子育てに追い詰められていきます、、、。

 これではいけないと思った永島さんは、隣町の子育てサロンに脚を運びますが、自分が住んでいる地域にそういった子育ての悩みや不安を相談できる場所がないことに疑問を持ち始めました。そうして、何人か仲間を募り自分の住んでいる地域にて行動を起こし始めます。これが、はばたきの前身でした。

 それから数年後、多世代が交流し地域みんなで子どもを育てる環境を作ろうという理念の元はばたきが設立しました。始めに自然体験のプログラムが設けられましたが、単発のイベントなのでなかなか長期的な関わりを持つには至りません。そこで思いついたのが、今回のテーマ「地域食堂」。初めてからというもの、週2回の地域食堂には子どもやお母さんたちはもちろん、お年寄りの方もお1人で来られるような地域の空間になっているようで、食堂が活気づくにつれて”地域の居場所”の必要性も感じるようになっているそうです。

 地域のお年寄りとの交流も増え、今では定期的にボランティアに来てくれたり、なかにはうどんを作るイベントの先生に立候補してくれる方なんかもいるそうです。

 永島さんは、現実での人と人との関係が希薄になってきている今だからこそ、”困った時にはお互い様”そんな”地域のつながり”が大切だとお話ししてくれました。

 新参者が地域など既存のコミュニティに入っていくのはなかなか難しい面もあります。その中で「はばたき」さんのような新しい人と既存の人との間をつなぐ団体さんがいると地域で暮らしていく上で大きな支えになるのだと思います。気になった方は、ぜひ足を運んでみてください!

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NPO法人いちかい子育てネットはばたき さんのHPはこちらのURLへ(https://www.i-habataki.org/programs/hiroba/

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サイト内で1か月後までの「予告・報告」があります。興味ある方はぜひこちらへ(https://www.tochigivnet.com/radio/  (ちば)