スポーツがもたらす社会的承認

 今週のラジオ、ゲストは「スペシャルオリンピックス(SO)」雷都隊長でした。

 SOとは、知的障がい者のオリンピックで、練習や成果発表の場である競技会も行っています。また、競技者のことを”アスリート”と呼びます。パラリンピック(身体障害者のオリンピック)との大きな違いは、誰でも予選を通過して決勝に出られるところ。予選では、性別、年齢、競技能力によってディビジョニング(グループ分け)が行われ、決勝ではそのグループ毎に順位を決めるのです。決勝では、誰しもがメダルやリボンがもらえるそうなのですが、そうしたことがアスリートの社会的な承認と満足感につながりQOL(クオリティー・オブ・ライフ)の向上とも連動してきます。SOの主な役割はそういったQOLの向上にあるようです。

 知的障がい者の日常を想像してみてください。平日は作業所で仕事をしているかもしれませんが、休日はどのように過ごしていると思いますか?SOはそういった点でスポーツを楽しめるように手助けをしています。また、多くの知り合いができることも大きな強みです。

 しかし、SOはアスリートに満足感や社会的承認をもたらすだけでなく、雷都隊長のように支える人へも大きな変化をもたらすようです。隊長の場合はそれが”おもいやり”、そして”忍耐力”でした。スポーツですが、競技であるため楽しいレクリエーションではありません。時には厳しく指導しなければいけない瞬間もあるようですが、アスリートの状況に合わせて声をかけることが非常に難しいようです。しかし、その経験が日常にもつながっているようで、寛容な心が沢山の人間関係構築に一役買っているみたいです。

 隊長が強く言っていたのは、栃木県にさらなるSOの拠点が増えること。現在、宇都宮市・小山市の他4つの市・町にてプログラムが行われているようですが、まだまだ足りていないのが現状です。部活なんかでスポーツに1度は携わった方も多いと思います。ぜひ隊長と共に栃木のSOを盛り上げていきませんか??SOの詳しくは左のURLへ!(https://son-tochigi.jimdo.com/

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サイト内で1か月後までの「予告・報告」があります。興味ある方はぜひこちらへ(https://www.tochigivnet.com/radio/  (ちば)