「やらない理由ではなく、“やる理由”をずっと考えていた」

 今週のラジオゲスト=たすけっとさんはNPO法人うりずんの高橋先生。人工呼吸器をつけている重い障害を持ったお子さん、そしてその家族の方々を支えています。

 活動のきっかけは、24時間目が離せないわが子の介護にあたる両親の「一息もつく暇がない現状」を目の当たりにしたこと。人工呼吸器は気管切開(のどを切っている)していて、数時間ごとに痰を取らないとのどが詰まってしまいます。つまり、お母さんたちは、夜でも3時間続けて寝ることができない状態なのです。

 そこで人工呼吸器をつけたお子さんを日中、一時お預かりし、親が「一休みできる時間」や「働きに出る時間

」をつくろうと、うりずんははじまりました。

  制度も前例もない中、活動を始められたそうですが、行動を起こしたことで、宇都宮市が事業や制度を作ることへとつながりました。

 お子さんをお預かりするには、十分な設備、人、場所が必要になってくるので、始めると言っても沢山の障害があります。

 しかし、高橋先生は、「やらない理由ではなく、やる理由をずっと考えていた」と、いっていました。

  うりずんの基本は”安全にお預かりし、ご家族に安心していただき、本人も楽しい(安楽)”という3A。3Aと、言うのは簡単ですが、これを実現するには多くの労力と時間と、お金と、思いやりがなくては実現できません。このラジオを通して、高橋先生はじめ、現場で働いている方々の温かさ、寄付などで支援している多くの方の温かさがうりずんを実現させ、また継続させているのだと感じました。

  制度もできてきたところで、今度は、市民社会がどう問題意識を持てるか。さらに多くのご両親、お子さんが当たり前の日常を送るためには、当事者だけでなくより多くの人が活動に関わっていくことが今後、重要なんだなと思います。 

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 次回(6/6)のたすけっとさんはフードバンク鹿沼(鹿沼市社会福祉協議会)の神山さん!です。困窮者に当たり前の生活を送ってもらうためにも必要不可欠なフードバンク。そんな鹿沼の活動を聞いてきます★

詳しくは当HPのラジオ欄へ!

次回もお楽しみに~~~!(ちーば)