熊本報告㉔…西原村で若者ワークキャンプやってます

8/31 お疲れ様です。トチギ環境未来基地の神です。

 本日は西原村での活動と、滞在場所としてお世話になっている「きくちのもん」周辺の農業ボランティアの2チームに分かれて活動しました。菊池市の農ボラを引受けることになったのは

・菊池市の地震被害は山間地だった。

・山側の地域に住むのは高齢者で、当時は声をあげられず、外からの支援が行き届くのが遅くなった。

・そのため、農作業が全体的に遅くなっている。

 西原村10日間WCチームも、何かの縁あって菊池市や「きくちのもん(廃校になった小学校を改装した公民館で今回の宿泊場)」にお世話になっているので農ボラを引き受けました。

●作業しながら話すボラ、重要です。

 今回はタカキさん宅の田んぼの草取りでした。ヒエではなく外来種のアワダチソウに似たもの。赤い実をつけます。これが稲刈時にくっつくということです。さらに作業が遅れていて雑草が田んぼに侵入して、稲よりも雑草のが多かったりして、早急にやる作業でした。

  朝8時にきくちのもんまで迎えに来ていただき車で10分。タカキさん含め5人で作業しました。水が入っていないと雑草取りが難しく、田んぼの3分の2程度の草取でした。作業自体はあっという間で午前中で終了。

 作業しながらの話しでは、地震直後、南阿蘇まで通じる道路(今も通行止)はぐにゃぐにゃになり、両側の家は傾き、今まで知っている道路ではなくなった。水も電気も止まった。区の役員だったので、いろいろな人の世話をしなければならず、大変だった。菊池は地震の影響でがけ崩れが多い・・・。

 以前、神が陸前高田でボランティアをしていたとき「被災者同士は、みんな大変なので自分が大変なことを言えない。けれども外から来た人になら話せる。話を聞くのはとても大事なこと」と聞きました。ボランティアが果たす役割として、そういうソフトの面も今後ますます求められるのではと思います。

 タカキさんにはお弁当ももらい、旅館勤めなので、お風呂に入るように計らっていただき、更に「お米ができたら送る」と大変良くしていただきました。

 参加者の中には「今回は震災ボラで西原にきているけど、それだけではなく、西原や熊本のいいところやいい人をもっと知って帰りたい。ボランティアはできる人が限られるけど、旅行ならだれでもできる。いろんな関わり方ができる」と話する人もいました。 

 昼食後は菊池市の被害の視察。山から落ちてきた巨大な岩が道路に落ちていたり、土砂崩れで山肌がむき出し、屋根が崩れた空家が多数。その後は買出し、コインランドリー、その後きくちのもんへ。

災害ボラセン閉鎖の翌日

 西原チームは、最初にボラセンへ登録。8/29でボラセン閉鎖なので、プレハブと机のみ、殺風景になっていたようです。

 その後、ひまわり迷路の水をかけ。水かけ後はボランティア・キャンプ場「風の里」の片付けでした。梅雨時期に大規模な土砂崩れが起こり立入禁止に。BBQの道具や看板などが散乱していて、使えるものを仕分けし、使えないものは集積所に運びます。ひたすら軽トラで村民グラウンドの往復しました。

 また、鳥が巣を作って、フンを落としている所に机が集合し、フンをとる作業。まだ10台くらいあるので、明日もその作業になるだろうとのこと。トイレもなく水も出ないため、サイトの下のお家から運びます。昼食もそこで食べます。お住いの方に「西原は精神的なケアが遅れている」という話を聞いたそうです。

 2チームが合流し夕食を食べた後は「ふりかえり」をし、タカキさん手配の望月旅館へお風呂に行きました。ゆっくりしたので帰宅が22時頃です。

 参加者の疲れも目立ちます。明日で前半の作業は終りますが、希望者で別の町の視察に行くということで、しっかりした休みにならないかも、と考えてます。日々の中で、休める時間もしっかり確保したいと思います。(トチギ環境未来基地・神彩乃)